2021年3月27日。
今年もコロナ禍の影響が大きい中、開催にこぎつけてくれたのが今回初開催となるこの大会。今年初のレースなので、とにかく楽しむことを目的にショート10kmの部に参加しました。
ご無沙汰しております。
いやー、忙しいですわ……!
最近はもうやりたいことが多すぎて、一方仕事は忙しくなってしまったので時間が取れなく、鬱も治っていないので土日はぐったり……という感じでなかなかうまくいきませんね。なのでブログ巡りもできていなくてすみません。
さて、去年は漠然と「来年は収まってるだろう」と思っていたコロナ禍は、ふたを開けてみれば全然どうにもなっておらず、今年も大会は続々と中止になっています。
私がエントリーしていたレースも、1/16の「パークらんマラソン in 国営昭和記念公園」、そして3/13の「南房総100km・75kmみちくさウルトラマラソン」が中止に。特に南房総は一年間で一番楽しみな大会なので、これが中止なのはガックリきてしまいました。
目標を失ったことと、1月に鼻の手術をして運動禁止を言い渡されていたこともあり、2月は練習ゼロ。3月になってようやく運動解禁になりましたが、今回の大会までに走ったのは5kmを1回のみ。ということで、今回は急がなくていいので楽しく走ろう、というコンセプトで臨むことにしました。
会場へのアクセスは良好
当日は栃木の自宅を6時に出て会場へ向かいます。
トレイルランニングは山々を走るためにスタート地点が山奥だったりする場合が多いですが、この平尾富士は佐久スキーガーデン「パラダ」が会場になっていて、佐久平スマートICからこのパラダまでは車で5分とアクセスは良好です。現地宿泊などの条件もありませんし、スタート時刻もロング9:30、ショート10:30と遅めなので当日朝出発でも余裕があって、参加へのハードルがとても低いのはありがたいですね。
スタート会場となる北パラダ到着、9時ちょうど。スキー場なので駐車場には余裕があり、ゆっくり来ても問題なさそうでした。
受付を終え、9:30のロングのスタートを見送ったらいったん車に戻ってのんびり。10:30過ぎに改めてスタート地点に向かいました。
雪の残るゲレンデから
この大会も感染防止の観点からウェーブスタートを採用。ショートの部は10:30にAブロックが出走し、そこから順次2分おきに出発することになります。私はIブロックでした。
なおこのブロック分けは申告タイム順だったと思いますが、珍しく最終ブロックではなく、私の後ろにはまだJとKブロックがありました。初回大会だから様子見の人が多いのかな?
Hブロックの出発を見送ってスタート位置に。では久しぶりのレースの幕開けです!
スタートすると、いきなりゲレンデ登りが始まります。
なんか毎回ゲレンデ登ってんな(笑)
私はレースでガチにタイムを狙っていくことはほとんどないので、いつもウォーミングアップはせず(そんな体力はないともいう)、序盤抑え気味に行けばそのうちセカンドウィンドに入るでしょ、みたいなスタンスなのですが、KTFさんの大会はいきなりゲレンデ激上りが多いのでウォーミングアップはした方がいいかもしれないですね。とにかくこの出だしがきつくてたまりません。
トレラン大会なのでトップ集団はここを走って登っていくんですけど、私は歩いていてもゼーゼーしているくらいなので走れるはずもありません。今回も登りは一切走らないスタンスで行くことにします。この辺のブロックの皆さんはみんな歩きでしたね。
このゲレンデの上りは300mほど。振り返ると浅間山が大きく見えました。
さて、ここで今日のコースのご紹介です。
10kmの部は、地図左上の北パラダからスタートして平尾富士に登り、そこからいったん南パラダまで下りた後にまた平尾富士に登り返して、スタート地点に戻ります。
高低差はこんな感じで、細かいアップダウンはほとんどなく、上りと下りが明確に分かれていました。上り下りが小刻みに切り替わると疲れてしまうので、私は今回のようにそれぞれが長く続くコースの方がありがたいです。
平尾富士からは爽快な下り
ゲレンデを上りきるとトレイルに入ります。
ここから80mほど下り、180m登り返すとそこが平尾山の山頂(平尾富士)。
この平尾富士、標高こそ1,156mと高くはないものの、展望は抜群。
南には八ヶ岳、北には浅間山、そして西には北アルプスまでの眺めが広がります。
人気の山だというのも頷けますね。この日もハイカーの方々がいらっしゃいました。私も今日はのんびりランなので写真を撮ったりしてしばし休憩。
ーーーーー
さて、英気も養えましたし、先に進みましょうか!
今日のコースは、ここからボーナスステージに入ります。
この先は6km地点のエイドまで3.5km、標高差330mの下り。路面はまずトレイルから始まりますが、このトレイルがもう最高に走りやすくて! 段差がなく岩もなく傾斜は緩やかで文句のつけようがありません。ここまではひたすら歩いていましたけど、ここで走らなかったら何しに来たのかと思うほど。ということでエイドまで飛ばしていきますよ!
トレイルから砂利の林道に入り、少しだけ舗装路を走ったら再びトレイルに入ると、やがて木々の間に見えてくるのが南パラダの施設群。その一角に設けられているエイドに到着したのは12:16でした。
ここまでスタートから1時間25分。初めてのコースなのでタイム配分が分かりませんでしたが、制限時間(4時間)にはずいぶん余裕があるようで一安心。
エイドにはコーラと水、バナナ、チョコレート、ゼリー、塩タブレットその他がありました。皆さん先を急いでいきますが、私は最近すっかり堕落してストイックさを失ったので、自販機でコーヒーを買ってのんびりします。激しい運動をしていると”砂糖”が欲しくなるんですよね~。近頃はなぜかコーラのような”果糖ブドウ糖液糖”は体が欲しなくなってしまって。砂糖の方が即効性があるんですかね?
最後の試練を越えて
さて、では本日最後の上りにとりかかりましょう。
ここから再び山頂を目指して、330mほどの登り返しが始まります。
最初は遊歩道から「水辺の小径」と、比較的緩やかな上りから始まりますが、今日の正念場はこの先。
この「忍耐の小径」と呼ばれるトレッキングコースが、10kmコースではもっとも厳しい登りになります。今日初めての登山道らしい登山道。トレッキングとしてならいい運動になる道も、トレランペースでは心肺と太ももの負荷が半端なく……
去年11月のウルトラ以降、運動らしい運動もしておらず完全ブランク明けとなった今回、脚力は意外にもそれほど落ちていないようでしたが、心肺はもう完全にリセットされた感じでした。この辺りは心拍数180超えで汗もボタボタ。
もうひと登りで山頂!というところからは階段。疲れてると階段キツイんですよね……
参加者の様子を見ていただいても、もう全力で一歩一歩!みたいな感じが伝わるのではないでしょうか。立ち止まってしまう方々も何人も。
でも、こうして山頂にたどり着いたら、あとは400m下るだけです。
道中は雪の残るゲレンデだったり、かなり急なトレイルだったりして気を抜けない部分もありますが、会場が見えるところまで戻ってくればあとはウィニングラン。
こうやって最後に走ってゴールできるのっていつ以来だろう?大会はトレーニングの場なのでいつもは限界ギリギリのコースを選ぶんですが、たまにはこうしてエンジョイ気分で参加するのも楽しいな、と思ったのでした。
ゴールタイムは2時間32分24秒。
1位の選手は1時間2秒でしたし、160名中142位ということで全く褒められる結果ではないですけど、今日のところはこれで充分!心地よい疲れと共に帰路についたのでした。
大会を振り返って
今回初開催となるこの大会でしたが、さすがは歴戦のKTFさんの大会だけあって不満は一切なし。楽しい一日を過ごせました。また、こんな情勢下にも関わらずボランティアとして参加してくださった皆様にも、この場を借りて感謝申し上げます。
22kmの方は分かりませんが、10kmは上り下りがはっきりしていて作戦が立てやすく、下りはごく一部を除いて初心者でも走れる斜度ですし、山頂やゲレンデなど視界の開けるところが多くて、トレランの楽しみを味わうにはもってこいの大会だと思います。
制限時間も4時間とかなり緩くて、今回の最終ランナーのタイムは3時間21分でしたから、トレランの練習を全然していなかったとしても時間内には余裕でゴールできるかと思います。アクセスの良さも加えて、特にトレラン始めてみたい!と思う方にはぜひおすすめしたい大会でした。
大会終了後は、佐久平スマートICからハイウェイオアシスに入って、もういきつけとなった「平尾温泉みはらしの湯 」へ。大会のおまけで150円割引で入れました。
露天風呂がちょっと小さいのが玉に瑕ですけど、ここに温泉ができたのは私にとっては本当に革命的なんですよね。登山で年に何度も通る中、高速から降りることなく風呂に入れるのは本当にありがたいです。ここで一息ついてから、栃木に帰りました。
今年の活動について
冒頭にも書いた通り今年は例年に増して忙しくて、なかなかランも登山も思うようにできない日々が続いています。ブログは書くどころか見て回る時間も取れず、放置状態になってしまっていてすみません。本当は推し事のこととか、車のことなど書きたいことはいっぱいあるんですけどね……
なのでまたしばらく更新されないかもしれませんが、大会に参加したり山に行ったらできるだけ記録には残していきたいと思います。なお、4月は大会はなくて、次は5月の「奥武蔵グリーンライン 42.195km」です。今の状態で臨んだらリタイア待ったなしですから、この一ヶ月で少しでも体力を元に戻すように頑張らねば。