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登山とマラソン、ときどきゲーム

第44回 草木湖マラソン大会

2023年10月29日。

群馬県みどり市でハーフマラソンに参加してきました。

5ヶ月ぶりの大会参加。秋シーズン初戦にして超ハードなコースに挑んでしまい身体はボロボロになりましたが、その分いい経験ができました。

 

前書き

※長いので、大会の様子だけ知りたい方は飛ばしてください。

5月のふくしまシティハーフ以降ブログの更新をサボっておりましたが、この間は特に書きたいことがありませんでした。今年はそこそこ登山はしたもののブログに書くほどでもなく、それに今年の夏は暑すぎてアウトドア活動はほとんどできず。

ランニングは全くやらないと本当に走れなくなるため、9月からは数日に1回1kmだけは走っていましたけど、これでは練習とは呼べませんね。とはいえ、9月に3ヶ月ぶりに走ったら8分/kmという超驚愕の遅さだったのが、10月には6分そこそこまでには持ち直したので、やらないよりはやっただけマシではありましたが……

 

そうこうしているうちに秋になりました。

(メンタルが)元気な時にアホみたいに大会にエントリーしてしまう癖があり、10/22の上州太田スバルマラソンを皮切りに12月まで6レースが予定されています。2戦目の草木湖マラソンのコースがハードなので1戦目は平坦な上州太田でひと叩きしようとしていました。ところがその上州太田は風邪気味でDNS。そのためにこの草木湖が初戦になってしまったのです。「日本屈指のアップダウン!」と謳うこの大会、はたして中年メタボオヤジがぶっつけで走りきれるものなのでしょうか……?

 

ビリの予感!

会場となるみどり市東運動公園に着いたのは7:50。

今年はエントリーの時に駐車場が選べて、自分はあえて遠目の第3駐車場を選びました。第1駐車場の方が当然受付に近いんですが第1はグラウンド、第3は舗装の駐車場なので、車を汚したくない人は第3の方がおすすめです。遠いといっても会場まで徒歩3分程度ですしね。

ハガキをもって受付へ。ここでゼッケン・チップと参加賞をもらいます。

この大会がいいなと思ったのは受付の〆切から出走までが短いこと。8:45(8:30だったかも)まで受付できて、ハーフのスタートは9:00です。受付~出走の間が1時間以上ある大会では出走まで何をしてろと、という気分になるので、こうしてコンパクトにまとめてくれると時間が節約できて嬉しいです。

 

さて、気温が10℃しかなく寒いので車に戻り、ゼッケンを付けつつパンフレットを眺めてみると、この大会のハーフ男子の部はエントリー者が136名しかいません。1360名ならまだしも136名というのは恐ろしいですね。何が恐ろしいってガチ勢しかいないのでは?ということ。片や自分はといえばこの5ヶ月間の最長走行距離は1kmでハーフを走りきれるのかすら怪しいわけで、つまりこれまで何とかまぬがれ続けてきた「ビリ」をついにゲットするのではという予感で震えました。

 

そしてそれ以前に関門に引っかかりそうでもあります。この大会の関門は14km(2時間)と18km(2時間半)の2つ。普通のロードならともかく、今回のコースを考えると余裕がなさそうですね。

さて、どんな結果が待っているのでしょうか。9:00、レースがスタートしました。

 

アップダウンしかない!

今回のコースはこちら。

会場を出たら草木湖の左岸(下流から向かって右側)を北上し、折り返して戻ってくるコースになっています。

こちらの動画の方が分かりやすいのでお時間がある方はどうぞ。

 

そして、この大会を象徴するのがこの高低差です。

スタートからの130mの激登りもさることながら、厳しいのはコース上にほぼ平地がないこと。わずかに平らになっているところはダムの堰堤や橋を対岸まで往復する区間で、それ以外はとにかく上っているか下っているかのどちらかです。これが本当にしんどかった……!

なので自分のペースも何もあったものではありません。

21km走る体力は残さないといけないので無理しないペースで走っていたら、1km地点で男子の最終ランナーに追い抜かれ、更に4km地点で女子の最終ランナーにも追い抜かれたため、ここであっさりとビリになってしまいました。

 

しかしビリでもゴールはしたいので、最後尾のスイーパーさんと話しつつ、下りは走り、上りは歩きで進んでいきます。最初のうちに降っていた雨はすぐに止んで、橋の上からは草木湖の素晴らしい景観が見られたんですが、写真を撮っている余裕はなく。

 

見られていたらサボれないのだ

そうして進んでいったら10km地点で女子の最終ランナーを追い抜き、スイーパーさんと別れて一人旅に戻りました。

これは折り返しを過ぎて戻っているところ。

この大会は参加人数に対してスタッフさんの数がとても多く、沿道では多くのスタッフさんが誘導・応援してくださっていましたが、それでもこうして200m程度の間は誰もいない区間がありました。

こうして「大会なのに周りに誰もいない」時間って好きなんですよね!盛り上がっている大会というイベントの中で一人だけ別の世界に来ているみたいで。遅いランナーだからこそ味わえるこの非日常感はたまりません。

 

14Km関門は2時間で閉鎖のところ1時間50分で通過。

次は18kmで2時間半だから余裕だな!と思いきや、14km~18kmは延々と上りで走れなかったため、18km関門は閉鎖5分前での通過になりました。今にして思えば危なかったですね。

 

さて、先ほど追い抜いた女性ランナーは14km関門でリタイアとのことで、15kmあたりでスイーパーさんが追い付いてきてふたたびビリに。前のランナーは遠いのでビリは確定しました。

なのでゴールまでずっとスイーパーさんと一緒だったのですが、今回初めてこうしてスイーパーさんと走って思ったのは、隣に見てくれている人がいると自分も真面目に走れるんだな、ということ。

いつもの自分だったらこうして関門も突破して後はゴールするだけ、となったらサボって歩き主体になってしまうところです。でも今日はスイーパーさんがついていてくれる手前、それなりに頑張らないと人として失礼だなと思ったら最後まで走っていけました。

今日の総上昇量はロードの大会とは思えない驚異の1,062m。ほとんど平地だったふくしまシティは113mしかなかったのに2時間57分もかかっていたことを思うと、今回の2時間45分はビリとはいえ自分なりには頑張れたのではないかと思います。その意味でもスイーパーさんには感謝しきりでした。

 

大会を振り返って

まずはスタッフ・ボランティアの皆様、楽しい大会をありがとうございました。

受付からレース中の応援、給水、誘導と、さすがに44回を数えるだけあってとてもスムーズな運営だったと思います。全くストレスなく大会を終えることができました。

一方、コースは極めてタフです。私はこれまで角田山、河岸段丘、そして嬬恋キャベツなど、関東近郊では厳しいことで有名なレースも複数参加してきましたが、この大会は「日本一ハードなロードレースへようこそ!」と謳う嬬恋キャベツに匹敵するハードさだと思いました。

なので今回こうして21km走り切ったのは自分にとってとても良いトレーニングになっただろうなと嬉しい気分になっています。シーズンに一回はこうして修行のレースを入れたいんですよね。ですので来年もまた来たいと思います。今度はちゃんと練習してビリにならないように!

 

次のレースは来週、11/3の信州松代ラウンドトレイルです。うかつにもロングの部にエントリーしてしまったので道中でリタイアになりそうですが、今日のこの経験がきっと自分の糧になったと信じて、やるだけやってきます。