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登山とマラソン、ときどきゲーム

茨城100kウルトラマラソンin鹿行

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2022年3月13日。

1年4ヶ月ぶりのウルトラマラソン参戦、舞台は霞ヶ浦・北浦です。

完全に練習不足なのでゴールはできませんが、だらけがちな日々に活を入れるべく、行けるところまで行くことにしました。

※49km関門でリタイアした記録なので参考にならないと思います。それでもよろしければご覧ください。

 

この記録は大会から一夜明けた月曜日に書いています。

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いやー、平日休みは最高ですわ!

栃木の自宅から会場が思ったより遠く、ウルトラで疲弊したまま帰ってくるのが辛そうだったので昨日は現地泊でした。途中でリタイアしたので大ダメージとまではいかなくても階段の上り下りがきついので、休みを取って正解でした。

では、大会のレポートに入ります。

 

暑い?寒い?

この大会は日曜日開催。受付が3時で当日に行くのは大変なので、土曜日は鹿嶋市で前泊。余裕をもって会場に向かいました。

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指定駐車場の北浦第二グラウンドに着いたのは3:35(受付は3:00~4:30)。

ちょうど舗装の駐車場が埋まったところでした。これ以降はグラウンドの方に駐車になるので、雨の日は汚れたくなければ早めに来た方がいいかも。

ここから会場までは1.2km。送迎バスは途切れなく来ていましたし、最悪歩いていっても10分ちょっとなので、そういう意味では安心ですね。

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送迎バスで会場入り。ゲートを見るとテンション上がりますね!

会場では消毒・検温後、一週間分の検温記録とワクチン接種証明を提出。ゼッケンなどは事前送付なのであとはスタートまで待機です。なお、コロナ禍での大会のため、荷物預かりはありますが更衣室はありません。走れる格好+防寒着で会場入りしましょう。

 

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今日は暑くなる予報。とはいえこの時間は10℃ほどしかないので当然寒く、ギリギリまで会場内で暖をとっていました。この時期の大会はウェアのチョイスに悩みますよね。

ヘッドライトと、支給品の反射たすきを着用してスタートラインへ。5:00、100kmの長い旅が始まりました。

 

どこまで行けるかな?

今日のコースマップはこちらです。ずいぶん縦に長いマップになりました。

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リタイアなのでログが途中までですが、霞ヶ浦を構成する湖の一つである北浦を一周するコースになっています。なお、それだけでは100kmに満たないため、実際には北浦の南にある外浪逆浦の少し先がコース南端で、そこから折り返して東岸を戻ってくることになります。

ということで、まずは10km地点まで北へ。

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最初は真っ暗だった道も、6時にはもうすっかり明るくなりました。

これまでのウルトラはキロ6分40~50秒あたりで入っていたのですが、今年は直前の柏の葉と三浦市民が中止になってしまったこともあり圧倒的な練習不足で、ゴールできる可能性はありませんし、キロ6分40秒だと15kmくらいで脚が終わりそうです。ですので今日はロングジョグの練習のつもりで、ひとまずキロ7分30秒でいくことにしました。

こんな遅いペースでもかろうじてビリではなかったですが、とはいえ最後尾の後送車とは600mくらいしか離れていなくて常に視界に入るので、なかなかのプレッシャーがありました(笑)

 

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10kmで折り返したら、19kmまでは東岸を南下。

この大会、距離表示は5kmごと、エイドもおよそ5kmごとに用意されています。ウルトラのエイドだけあってパンやおにぎりなど炭水化物が多く、エイドに頼っていれば補給は十分という印象でした。また、コロナ禍なので飲み物はペットボトルでの提供だったのですが、コーラ(350ml)が全エイドにあったのは個人的にとても嬉しかったですね。スポドリだけだとエネルギー切れになって自販機に寄ったりしてしまうので、エネルギー源であるコーラがあるのはとても助かりました。

ちなみにコースはご覧の通り堤防の上をひたすら走っていくことになるので、コンビニはもちろん自販機なども一切ありませんのでご承知おきを。

 

やめるにやめられず

19km地点で鹿行大橋を渡って西岸へ戻ります。

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練習は嘘をつかないと言いますが、去年後半から今年にかけて最長でもハーフまでしか走っていなかったため、20kmを過ぎたらいきなりドッと疲れが来たのが分かりました。

しかし先に進まないわけにはいきません。なぜなら最初のリタイアポイントである第一関門までまだ14kmもあるからです。

 

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この20kmのエイドから34kmの関門までの区間の記憶はほとんどなく……

ラップタイムを見ると、20kmまではなんとかキロ7分45秒くらいを維持できていたのに対し、その先は8分31秒だったり9分3秒だったりするのでもうだいぶ歩きが入っていたようなのですが、朦朧としていたのか道中の様子は記憶に残っていません。

覚えているのは、前のランナーさんは300m先、後ろのランナーさんは視界外(1km以上後方)なので孤独な一人旅になってしまった……と思ったことと、34kmで終わりにしようかな、と悩んでいたこと。

そんな悩みを抱えながら進んでいて、こうして写真を撮るタイミングでスマホを取り出すと、Twitterの通知で応援コメントがいくつも来ているではありませんか。うっ、リタイアするのが気まずくなってしまった(笑)

 

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そんなわけで、どうやって辿り着いたのか定かではありませんが、とにかく第一関門である34km地点の白浜ウォーキングセンターに到着。10:00閉鎖のところ、9:40の到着でした。

ここで(コイツやる気なさそうだなと思って)「リタイアする?」と言ってくれるスタッフさんがいたら便乗してしまうところでしたけど、当然そんなスタッフさんがいるわけもなく、自分は見た目的には余裕そうなこともあって全員で大歓迎・大応援ムードなのでとてもリタイアしますなどと言える雰囲気ではありません(笑)

まあせっかくウルトラに出たのにフルより短い距離でやめたら何のためにウルトラに出たのか分からなくなりますしね。行くしかないか……

 

恐怖の最後尾争い

そうして、第二関門までの15kmの旅、というか修行が始まりました。

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もうこの辺からは全然走れなかったですね。10m走って90m歩いてとかそんな感じ。

ウルトラの大会はいつも最後の頃は歩きになってしまうので歩くこと自体はいいのですが、歩いていても脚が痛いのには閉口。やっぱりハーフにしか出ていないのはダメですね。全歩きでもいいから50km歩き通すとか、歩くための脚も作ろうと思わなければ作れないんだなと痛感しました。

なのでたったの15kmがとてつもなく長く感じました。しかも道中でふと後ろを振り返ると

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なんと、いつの間にか後送車がまた近くにいるではないですか!

この辺りだと故障し始める人も多いので、自分としては追い抜かれてはおらずむしろ追い抜いているくらいなのですが、第一関門で後ろにいた人が足切りされたんでしょうね。関門をギリギリで通過、を続けているとどんどん(まだ走っている人の中で)最下位に近づいていくのは恐怖です。というわけで、ここからは死ぬ気で少しペースを上げていきました。

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45kmを過ぎて、関門まであと4km。もうあとは意地でもたどり着くのみです。

 

残り2kmまで迫ったところで関門閉鎖時刻(12:00)を過ぎてしまいましたが、スタッフさんのフォローもありそのまま歩き続けて……

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12:20、第二関門である49km地点の延方公園に到着。ここで今日の旅は終わりました。

 

同じく歩いて関門を目指していたランナーさんを待って全員でバスに乗り会場へ。会場に着いたのは13時頃でスタートからまだ8時間でしたが、その頃には早いランナーさんたちが続々とゴールを迎えていました。しかも皆さん意外と余裕そうで、100kmを8時間で走り抜けてきてあの笑顔は凄いなー!と自分たちリタイア組は感心しきりだったのでした。

 

大会を振り返って

正直70kmの第四関門くらいまでは行けるのでは?と思って参加したこの大会でしたが、やはりウルトラはそう甘くはなかったです。

ただ「日本一フラットな100kmコース」という触れ込みは伊達ではなく、49kmまでの総上昇量はたったの91mでした。10kmマラソンですら100mを超えるのが珍しくないことを考えると、充実したエイドやサポート体制と相まってウルトラマラソン入門としてとても参加しやすい大会だと思います。

5市による開催ということもあってかスタッフさんの数も多く、大変親切に対応いただきました。ウルトラだとトップから最後尾までの時間差が大きくなり、誘導やエイドの方は私のような最後尾組を迎えるまでにだいぶ待たされてしまうと思うのですが、どのスタッフさんも嫌な顔をせずに歓迎していただきありがたかったです。今回、49kmでのリタイアなので自分としては全くすごいとは思わないんですけど、「49kmも走れるなんてすごい、尊敬します」なんてスタッフさんに言っていただけるのはやっぱり嬉しいですね。

それと、Twitterで応援してくださった皆様もありがとうございました。あれがなかったら34kmでやめていたかもしれません。49kmまで行こうと決意させてくれて助かりました。

 

スケジュールが合えば来年もまた参加したい大会でした。今度はもっと先の景色が見られるように頑張りたいですね。