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登山とマラソン、ときどきゲーム

第36回 大町アルプスマラソン

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2019年10月20日。

フルマラソンは苦手。でもこの大会だけは出ないわけにはいきません。

ということで今年も長野県・大町市を訪問してきました。

 

今年は珍しく直前でも宿が取れたので前日入り。

当日朝ホテルを出たときは雨が降っていて「あれ、今日の予報は晴れなのに…」なんて思っていましたが、会場に着くころには雨は止んでくれました。

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会場である大町市運動公園着、6:00。

今年も一般の駐車場としてはもっとも受付に近い第二屋内運動場脇に停めることができましたが、私ともう1台でここは一杯になりました。なんか年々埋まるのが早くなっている気がしますね。

 

さて、今日は一年ぶりのフルマラソンですが、不安なのは左膝が痛いこと。

先日の日光縦走登山で痛めた膝が、下山後数日してからなぜか悪化してしまって、階段の上り下りですら「いててっ!」となる状態に……

今日はロードなのですり足で走っていれば膝へのダメージは少なくてすむとは思いますけど、どうなるのかわからないのが恐怖です。痛くなったら薬でごまかして、それでも無理なら関門でバスに乗せてもらうことも覚悟していました。

 

雰囲気はゆるゆる

今日の空模様は曇り、車外気温計だと今の温度は14℃で、最高気温は18℃の予想。

これは大町にしてはずいぶん暖かいですね。寒いときは朝は氷点下になっていたりして、地元(栃木)と比べるとまるで異世界に来たかのように感じますが、今日は平和です。

(例年は車内で待っている間に凍死しそうになって、ベンチコートや毛布にくるまってブルブルしています。ちなみに荷物預け&更衣室のある体育館は暖房が効いているようなので、そちらで待つのが賢明でしょう)

 

スタート時間が近づいてきたので会場へ。

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8:50のスタートまで10分を切っていますが、後方は列が形成されていません(笑)

いいですねー、この緩さ。私はフルマラソンは大の苦手ながらこの大町アルプスマラソンだけはもう5回目の出場になりますが、その理由の一つがこの雰囲気の良さ。いい意味で中規模大会なのでギスギスしておらず、競技会というよりも地元のお祭りの雰囲気です。晴れていれば北アルプスも見えて気分最高ですよ~!

 

スタートはピストルの合図で始まりますが、後方ではその音が全く聞こえず、カウントダウンもなかったので「あれ、いつの間にか始まったぞ?」という感じで、周囲では笑いが起きていました。緩いなぁ(笑) 

 

目標はサブ5!

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スタートしたらまずは南方向へ、ゆるやかな下り坂を走っていきます。

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コース図はこちら。8kmの安曇沓掛まで南下して折り返し、28kmの木崎湖でふたたび折り返して、スタートに戻ってくることになります。

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そして高低差はこちら。そう、ここは陸連公認コースの大会の中では標高が最も高く、かつ高低差も激しいことで有名なのです。26~31kmの木崎湖だけが平地で、あとは常に上っているか下っているかという難コース。

なので戦略を練って挑むのがいいと思いますが、私はそもそもフルを歩かずにゴールしたことがなく戦略とかそういうレベルにないので、とりあえず"自分がキロ6分40秒だと感じるペース”で30km関門まで走って、あとは出たとこ勝負、ということにしました。

これでも歩かなければサブ5は達成できるはず。これまでのベストが2年前の大町の5時間18分なので、自分も一応ランナーなんだしそろそろサブ5くらい達成したいのですよね……!

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なお余談ですが、スマホは写真を撮るときにしか使わないので、ドラクエウォークも起動させておきます。バッテリーセーバーモードでどれだけ持つのか試してみることにしましょう。

 

じわじわと足にダメージが

8kmで折り返したら、21.3kmまで217mの上り。

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序盤はこんな感じで、見るからに上り坂、という感じではないのですが、スプリットタイムはやっぱりキロ15秒ほど遅くなっていました。

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なお、人に露骨にカメラを向けるのははばかられるので沿道に人がいない風景ばかり撮っていますが、数は多くないとはいえ地元の方々が熱心に応援してくれています。「大町へ来てくれてありがとう」なんて手作り看板を見ると嬉しくなりますね。こちらこそ、走らせてくれてありがとう!

また、エイドの写真もないですけど、エイドはフルだと合計13ヶ所と充分。内容も水とポカリに、リンゴ、バナナ、パン、お菓子(雷鳥の里)とあり助かります。特にリンゴが美味しくてね! 毎年書いていますがリンゴは喉が渇いていても食べられるのでありがたいです。

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ちなみにスタートから2時間経過後のドラクエウォークの結果はこちら。

バッテリー減りすぎィ! ということでドラクエウォークちゃんは早くもここで終了です。ポケGo並みとは言わないまでも、もう少し消費を減らしてもらいたいな。

 

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21.3kmの源汲橋を過ぎると、待望の下り坂へ。

上り坂ではキロ7分ジャストまで落ちてしまったので、ここで6分台に戻していきます。道中では木崎湖で折り返してきたサブ3.5やサブ4のペーサーとすれ違いましたが、サブ4のペーサーとの差は約4km。よし、これならサブ5はいける!と思ったものです。

 

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ただ、坂を下り切って木崎湖に入るころには足が重く感じてきました。

思えば秋シーズンはロードの長距離を走るのはこれが初めてなんですよね(白川郷ウルトラは序盤はずっと歩きなので)。心配していた膝は今のところ無事ですが、足がもつのかがちょっと不安に……

 

体力はもうゼロよ!

さて、それではいよいよ正念場だ!

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31kmから35kmまでの4km、標高差約100mの上り区間。

自己ベストだった2017年はここで歩いてしまったのが敗因でしたから、その教訓を生かす意味でもここは何としても走り抜けなければなりません。ここを走れなければサブ5はない!と気合を入れて

走って

走って

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歩きました…… _(:3」∠)_

いや無理だろ……

 

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ということで、サブ5は遠くに消え去っていきました(T▽T)

 

ただ、もう脚は残っていないけど、せめて自己ベストぐらいは更新したい……!ということで、下り坂の助けも借りてほんの少しの距離でもいいから走れるところは走って……

5時間12分でゴール。一応、6分ほど自己ベストを更新しました。

 

ゴール後はボランティアの生徒さんたちがタオルをかけてくれて、チップを取ってくれて……と至れり尽くせり。ただ、久しぶりに心底疲れていたので、ベンチで「真っ白に燃え尽きたあしたのジョー」ポーズのまましばらく動けませんでした。(ボランティアのJSに、大丈夫ですか?と声をかけられる始末)

その後、会場でふるまわれていた豆腐となめこ汁(なめこが品切れでとうふ汁になってましたがw)をいただき、お決まりの薬師の湯でゆっくりしてから、大町を後にしました。

 

大会を振り返って

栃木からは遠く、コースは過酷。なのに毎年なぜか参加してしまうこの大町の魅力は、やはりそのアットホームな雰囲気にあると思います。受付からゴール後までストレスを全く感じさせない運営や、沿道で応援してくれる地元の方々からは、大町に来たランナーをもてなしてあげたい、そんなホスピタリティが十二分に感じられて、爽やかでそして温かい気持ちで会場を後にすることができます。

これまで都市型の大規模大会に参加されてきた方は、たまには大町に足を運んでみてください。ローカル大会もいいな、きっとそんな気持ちになれると思いますよ。