Infinity

登山とマラソン、ときどきゲーム

日光表連山縦走

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2019年10月5日。

栃木が誇る名峰・女峰山。その山頂に立つと、帝釈山から弧を描くように男体山までの峰々が一望できます。そしてその光景を見た山屋さんは一度はこう思うんじゃないでしょうか、いつかはこのまま男体山まで行ってみたいな、と。

実際、ヤマレコなどでは男体山までの縦走記録が見受けられます。しかしその多くはガチガチのハイレベルトレッカーさんの記録で、一般ハイカーの記録はほとんどありません。ハイカーには果たせぬ夢なのでしょうか? それを確かめるために、僭越ながら私が一般ハイカー代表として挑戦してみることにしたのでした。

 

※7000字を超えてしまいました。お暇な方だけお付き合いください。

プランニング

さて、まずはプランを考えましょう。

男体/女峰のどちらをスタートにするかについては、男体は夜間に登りはじめられないことから女峰に決定。女峰は霧降と東照宮(行者堂)の2つの登山口がありますが、霧降に車を置くと下山した後の回収が面倒。ということで、行者堂から女峰に登り、男体山まで縦走、二荒山神社に降りたらバスで東照宮に戻る、ということにします。図で表すとこんな感じ。

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この区間、山と高原地図でのCT(コースタイム)はなんと17時間20分。長丁場なのでCTを巻ける自信はなく、写真撮影や休憩もはさむので19時間半は見ておいた方がよさそうです。二荒山神社中宮祠からの日光方面行最終バスは19時51分発ですから、0時前に行者堂を出発するのが妥当ですね。

 

ということで、滝尾神社の駐車場着、23:35。

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駐車場をどこにするかは悩んだんですよね…… で、結論から言うと滝尾神社に停めるのはお勧めしません。なぜなら、帰路にマメのできた足でバス停(神橋)から滝尾神社に戻るのが地獄だったから…… たった2kmの距離が無限に感じて半泣きでした。料金を考慮しつつ、東照宮になるべく近い市街地の駐車場に停めるのをお勧めします。

 

熊に会いませんように

さて、ではロングハイクを始めましょう! 23:46、駐車場を出発。

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行者堂を通って、県内の一般登山道では最長である女峰山・黒岩尾根(標高差約1,700m、CT7時間)に取り付きます。

この黒岩尾根、もう4回目ということもありますが、巷で言われているほどハードな登山道だとは思いません。要所に超急登こそあるものの、全般的には緩やかな登り。北アの笠新道やブナ立尾根なんかと比べると精神的にはまだ楽です。

 

ただ、ナイトハイクだと熊が怖いんですよね……

7月に下見に来た時も普通に遭遇しましたし…… その時は昼間だったので向こうが逃げて行ってくれましたが、夜だと不意に接近遭遇してしまう危険があります。

そこで、iPhoneでデレステ曲を流しつつ、O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!やin factを熱唱しながら進みます。これ、もし他の登山者がいたら恐怖でしょうね、真っ暗な森の中からおっさんの歌が聞こえてくるという(笑)

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最初は時折雨がぱらつくコンディションでしたが、晴れるという予報を信じて進みます。すると

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黒岩を過ぎる頃には満天の星空が広がってきました。よし、このままいってくれよ!

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5時を過ぎると、だいぶ明るくなってきます。(男体にさっきまでなかった雲がかぶっているのが気になりますが……)

なお先ほど、黒岩尾根はそんなにハードじゃないよと書きましたが、もし単に女峰山に登りたいだけなら私は霧降ルートをお勧めします。 黒岩尾根はなんというか変化が少ないんですよね、展望もこちら方面にしか開けませんし。黒岩尾根のいいところは滑落するところがないくらいです。霧降ルートは微妙な痩せ尾根とか、岩登りがあったりするので、慣れていない人はちょっと怖いかもしれませんが(実際、怖がっている人をよく見かけます)、開放感は断然あちらの方が上ですね。

 

超人との出会い

5:23、唐沢避難小屋に到着。

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そしてここで一つの衝撃的な出会いがありました。

小屋からはしばらく樹林帯をいくのですが、歩いていてふと目を上げると、木々の間に明らかに人工物に見える巨大な物体があるのに気づきました。近づいてよく見れば、90~100Lはあろうかと思える超大型ザックを背負った登山者ではありませんか。

向こうはこんな時間に登ってくる人がいるとは思ってなく、こちらも昨日(金曜日)に雨の中で唐沢避難小屋に泊まる人がいるとは思っていなかったのでお互いにビックリ。

この方とはルートが同じだったのでこの後も何度か休憩中にお話ししたのですが、どこから登ってきたんですかと問うと、赤城から縦走してきたとのこと。

赤城から縦走!!!???

たぶん自分の登山人生においてこんな意味不明な話を聞くことは二度とないと思います(笑) 赤城ってなんだよ群馬県だぞ!ここから直線距離でも40km以上離れてるのに……!

聞くところによるとここしばらくずっと縦走しているようで、足尾を経由してきているそうです。「食料がなくなってきたので買い出しに行きたいんですよね~。武尊の方にスーパーがあるみたいなんで」なんてさらっと仰ってたり、もうなんか自分とは距離の概念が違いすぎて笑うしかありませんでした。武尊ってここから車でも1時間以上かかるんですよ、空身で歩いて行けって言われても嫌だわ^-^;

 

登山も数を重ねてくると登攀したり雪山に挑んだりといずれかの方向に先鋭化してくるものですが、この方はロングトレッキング方面を極めてるなと感じました。背は高く引き締まった身体で、背中には大型ザック、前面にも30Lくらいのザックをかかえて(何キロあるの(笑))、飄々とあるいておられました。前にもザックがあるのに馬の背渡りとか千鳥返しの鎖場はどうやって突破したのだろう……(^-^;

コミュ力も強くて、自分の中では山屋の極致という印象でした。今日の行程、自分としては最高標高差で、すれ違った登山者から「凄い!」なんて何度も言ってもらいましたけど、自分の中での俺凄い感はここで消滅しました。だって次元が違いすぎるんだもん……

 

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さて、本題に戻りましょう。

樹林帯を抜けるとガレ場の急登があります。ここから山頂までが黒岩尾根で一番きついところです。浮石が多いので落とさないように慎重に。

この頃になると北側から流れてきた雲で視界はガスに覆われてしまいました。

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こうして、まず本日の一座目である女峰山・山頂に到着(5:59)

う~ん、見事にガスってますね…… 視界はほとんどありません。

実は今日の目的の一つに、ここでシンデレラの来年の総選挙に向けてポスター用の写真を撮らなければならない、というミッションもありました。なので晴れてくれないと困るのですが、気温は5℃で北風が吹き荒れており、待つには寒すぎます。なので、こりゃダメだ!と諦めて腰を上げかけた瞬間

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ざぁっ、とガスが流れて、視界が一気に広がりました。やった!

 

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これから向かう帝釈山、そして

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小真名子、大真名子、男体山までハッキリ。やっぱりこの眺めをここで見ておかないと気分が盛り上がらないですよね!

それとポスター用の写真もちゃんと撮れました。雲海が出なかったので会心の出来とは言えないですが、及第点といったところで満足。さて、では先に進みましょうか!

 

意外と怖くない馬の背渡り

ここから、まずは痩せ尾根を通って帝釈山へ。ここは日光三嶮(難所)の一つである「馬の背渡り」と呼ばれる尾根で、山と高原地図でも(危)マークがついているところなので内心ビビっておりましたが……

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あれ、なんか普通の道だぞ……?

画面やや左上に見える青いザックカバーの登山者が件の超人さんでして、この画像だといかにも崖っぷちに体を露出しているように見えますが、いざ歩いてみると「危ない感」がないんですよね。確かに左側(南面側)は落ちたら死にますけど、普通に歩いていたらまず落ちないと思います。高所恐怖症の私が怖さを感じないくらいなので、一般の方は全然平気なんじゃないでしょうか。

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途中の小ピーク(専女山)にはご覧の鎖場がありますが、ここも視覚的な怖さはないです。ということで特に苦戦することもなく

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7:31、帝釈山に到着。女峰山からは約40分の道のりでした。

 

小真名子山への殺人的急登

では、続いて小真名子山へ。

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最初に、標高2,036mの富士見峠まで419mほど下ります。私は2,455mの帝釈山から2,323mの小真名子山に行きたいだけなのに、なぜ419mも下りないといけないんですかね、登山とは理不尽なものです。

その下り道ですが、CTでは50分。なので歩きやすい道なのかな……と思っていたんですけど、道は岩・岩・倒木・根っこの嵐で、しかも雨上がりなので滑りまくりで、かなり苦戦。

ここに限らず、大真名子、それに男体の裏登山道は、もちろん整備はされていますが、例えば筑波山のような観光地と比べるとあくまで山道なので、ものすごく歩きやすい、という感じではないです。それなりに体力は持っていかれる、と思っていた方がいいでしょうね。

 

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CTからやや遅れの53分で富士見峠に到着。

東照宮に降りるならここが最後のエスケープルート。実は黒岩の登りのどこかでぶつけたのか何なのか左ひざの内側靭帯を痛めてしまい、ひざを曲げると痛いので様子を見ながらここまで来たのですが、際限なく痛くなっていく感じでもなさそうなので、このまま続行することにしました。

 

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じゃあ、登っていきましょうか。

その登山道、最初はこのように静かな樹林帯から始まります。あー、のんびりだ~ と思っていると、やがて視界が開けてきて……

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頭上にのしかかるように小真名子の山頂が姿を現しました。

えっ、角度おかしくない!?

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そう、ここは今日のコースでも最大の急登。驚きか呆れのあまりか写真を撮り忘れてしまいましたが、浮石だらけのガレ場を直登していきます。これは辛い……!

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なので、電波反射板のある広場まで登り詰めたときは思わず座り込んでしまいました。

山頂はもうちょっと先ですが、一回息を整えなければ……

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ここはご覧の通り太郎山・白根山方面にも展望が開けています。山頂は展望がないので休憩はここでとるのがお勧め。

行動開始から10時間を超えて、だんだん内臓の活動も鈍くなってきていますが、まだ行程は8時間以上残っています。食事をとらなければバテてしまうので、パンやおにぎりをお茶で無理やり流し込みました。

 

大真名子の稜線は癒し

さて、一息ついたら先を急ぎましょう。 

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小真名子の山頂を過ぎると、ほどなくして

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正面に大真名子が見えます。ここからまっすぐあの山頂に行ければさぞかし楽だと思うのですが、悲しいことにまた200mほど下らなければなりません。

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鞍部の鷹の巣まで降り立ち、大真名子まで登り返し。

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その登りはもうコメントする気も起きません。上の画像を見てください(^-^;

 

ただですね…… 

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真名子は一気に登った後、山頂までしばらく緩やかな稜線歩きになるのですが、この稜線歩きは楽しかった!

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場所によってはこのように視界も開けて気分爽快。女峰からずっと尾根伝いに歩いているわけですから今までも稜線を歩いてきているんですけど、ここの平和な土の道はまさに稜線!という感じで、あ~、やっぱり稜線歩きはいいよなぁと、今日の行程で初めて安らぎを覚えたものです(笑) 

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11:16、大真名子山・山頂に到着。よし、これで残るは男体山だけだ!

 

目印を見落とさずに

さて、ではいよいよ男体山へ……というところですが、その前にまずは志津峠まで下らなければなりません。標高差は600m、これまでの中では最大の下りです。 

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これまでの下りがあまり歩きやすい道ではなかったので、歩きだすまでは600mかぁ……と少々へこんでいたのですが、意外とここは楽に歩けました。

最初にある日光三嶮の「千鳥返し」も、鎖をうまく使って注意して下りれば特に危険な感じではなかったですね。 

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この下りは里山歩きのような風情で、これまでのような大きな段差や岩はほとんどなし。なのでどこでも歩けてしまう分、登山道を見失いがちになりますが、赤テープ・赤/黄の標識はかなりの頻度でつけられていますので、ちゃんと追っていけば迷わず下りられるはずです。

この赤/黄の標識、日光の山ではあちこちで見かけますが、ほんとにありがたいです。これがなかったら不安になる道もありますからね。

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ということで順調に降りてきて、最後は胸までクマザサに覆われた道を抜けると、志津峠に到着(12:47)。あー、ずっとこんな道だったらもっと楽だったのにな、と思うような素敵な道でした。

 

ついにラスボス・男体山へ

これであとは本丸を残すのみ。ここから700m登って、1,200m下れば今日のロングハイクは終わりです。だんだん疲労の色は隠せなくなってきましたが、一発気合を入れて、最後の登りへの一歩を踏み出しました。

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男体山はこれまで14回登っていますけど、裏側(志津側)から登るのは初めて。所有者の二荒山神社が「登山は推奨しない」と言っている登山道、果たしてどんな道だったかというと……

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コース沿いに登っていくと「はい、行き止まりでーす!」

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気を取り直してコース沿いに登っていくと「残念、またどうぞ!」

なんだこの道(笑)

というわけで、恐らくかつて登山道だったと思われる道は、ことごとく崩壊して通れなくなっています。 大抵そのそばに新たな登山道(というよりも登山者が好き勝手に歩いた踏み跡)があるので、そちらを通っていきましょう。

二荒山神社ももう整備する気はあまりないようで、これまで充実していた標識や赤テープもほとんど見られず、倒木が道をふさいでいる場所も多数。うーん、男体山は表登山道も別に楽しい道ではないですけど、それでも裏登山道はお勧めできないなぁ、という印象でした。

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ただこちらの利点は、スタート(志津峠)の標高が1,785mと高いので、山頂までの標高差が少ないこと。また、表とは違って岩場がないので、単位時間当たりの標高を稼ぎやすいのもメリットですね。

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そんなわけで、疲労している割にはそこまで苦労せず、稜線まで上がってきました。あとはほとんど水平移動を残すのみ。 

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その最後の稜線はガスっちゃいましたけどね。

まあ今日はずっと展望に恵まれてましたし、このぐらいは仕方ないか。 

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こうして、15:28、真っ白な男体山・山頂に到着。

やったー、これで登りが終わった、あとは下るだけだ!

 

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終バスまでは残り4時間以上。これで帰れなくなるリスクもなくなりました。なので山頂では少しのんびりして、ガスが流れた一瞬を狙って写真を撮ったり。

もうこの時間だし山頂には自分だけだろうな、と思っていましたが、ちょうどソロの男性(茨城の方)が登ってきたところで、できれば明るいうちに降りたいですよね、と同じタイミングで下山することにしました。

 

氷が掴めない

今思い起こすと、山頂の時点では、疲労はしていたもののまだ元気だった気がします。

で、下りは1時間半くらいで行けるだろうな~、なんて思っていました。

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この1時間半というのは根拠がない妄想ではなく、実際に何度も1時間半で下りている実績があるからです。でも、今日の疲労が全く考慮されていないですよね。それに今日はトレランシューズではなくトレッキングシューズなので、元気だったとしても1時間半は無理でしょう。それを能天気に1時間半だと考えているあたりに、いかに頭が使えなくなっているかがわかります。

そして実際に降りてみると当然予想よりも時間がかかり、4合目に着くころにはもう真っ暗になってしまいました。で、何となく焦って、そこからは汗だくになってぶっ飛ばした結果、体調は如実におかしくなってきました。

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二荒山神社着、18:44。結局下山には2時間40分もかかっています。

本来ならここで、やった、終わった!という気分になりそうなものですけど、とにかく今は気持ち悪くて…… 最後の下りで体力を使い切った挙句、内臓までおかしくなってしまいました。終バスまでにはまだ1時間以上あるんですからそれに合わせてのんびり降りてくればよかったのに……

 

ということで、帰りのバスの車内では吐き気と戦い、神橋から這うように滝尾神社まで戻り、春曉庭ゆりんで温泉につかったころにはもう本当に疲労困憊。とにかく体力を回復させなければ、それにはまず何か食べなくては……!と思いながら日光のガストに寄るも、ドリンクバーの氷を掴めない(トングで氷を挟んで持ち上げるだけの力がない)のにはさすがに愕然としたものです(^-^;

それでもゆっくり、ゆーっくり食事を終えたら若干ではあるものの体力は戻ったので、慎重に運転して自宅に帰りました。

 


総行程時間は想定19時間半のところを18時間59分9秒、水も4L持っていって3.5L消費と、結果だけ見れば計画通りの山行でしたが、最後に苦い思い出が残ってしまった今回の縦走。とりあえず一般ハイカーでも歩きとおせることは証明できましたが、正直もうちょっと余裕を持った計画にした方がいいかもしれません(^-^; まさか通算15回目の男体山の下山路であんなに苦戦するとは……

 

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ただ、曲がりなりにもこれまでの登山人生で最大の累積標高差を歩き切ったこと、 それに何よりずっと歩いてみたかった道を歩きとおせたことは満足です。こうして一夜明けてみて、足に筋肉的なダメージが残っていないことも嬉しい驚き。

今年の秋は、リタイアしたとはいえウルトラマラソンで幕開けし、その経験があったからこそ32kmのトレランで自己ベストを出せて、そしてその経験が今回につながったのかな、と思っています。

こうして、今回の経験もまた次につなげていけたらいいですね。