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登山とマラソン、ときどきゲーム

第14回 那須塩原ハーフマラソン

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2019年11月3日。

久しぶりのハーフマラソン。腸脛靭帯炎に屈した日立さくらロードレースの無念を晴らす機会がやってきました。それに今日は早く走らなければならない理由があるのです。何としてもここで自己ベストを更新しておきたい、そんなレースでしたが……

 

見逃せないライブがあるのだ

さて、また例によって大会とは直接関係ない話から始まりますが、今日は推し(立花日菜さん。全世界よ、彼女の可愛さを知れ!)が所属しているユニット「AiRBLUE」のライブが13時から配信されます。

www.youtube.com

推しの存在は今や自分にとって生きる希望なので、この配信は絶対に見逃せません(タイムシフトでも見られますが、リアタイしたいの)。今年からハーフのスタートが9時になり、会場から家までは約30分なので、レース後の温泉巡りは今年は諦めて、ゴールしたらすぐに家に帰れば13時の配信には間に合うよな、そう思っていました。

 

でもこれだと、もしランが制限時間いっぱい(2時間半)までかかってしまったら、猶予は1時間。 ゴール後に休憩したり、駐車場へ移動したりするのに時間がかかる分も加えると、余裕ないんじゃないの?と思われるかもしれませんね。

しかし、この大会のいいところの一つは駐車場の近さ。会場にこそ駐車できませんが、一番近い駐車場の黒磯文化会館からなら会場へは徒歩13分、少し遠い市役所の駐車場へも17分くらい、と、移動が苦にならない距離です。

その駐車場は事前指定。さて、今年の駐車場はどこかな?文化会館だったらいいな……と思いながら、参加案内に同封されてきた駐車許可証を見ると……

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……ん? 那珂川河畔運動公園? というかP9って何? 9なんてあるの?

 

那珂川河畔運動公園にはポケGoで何度か行ったことがありますが、会場からだいぶ遠いような……?と思ってgoogle mapを見ると 

おい!ずいぶん遠いな!!(^-^;

 

ということで開幕からピンチを迎えました。P9と会場間はシャトルバスでの送迎がありますが、バスがどのくらいの頻度で運行されるのかは不明で、待ち時間によっては最悪歩いて駐車場まで帰ることも検討しなければなりません。そこで、少しでも時間を稼ぐべく、今日は自己ベストを狙う勢いで全力で走ろう、そう思いました。

 

牛乳を飲んでおけば

さて、その駐車場である那珂川河畔運動公園には7時40分に到着。

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ここからはシャトルバスで会場入り。運行間隔が適度なのかたまたま運が良かったのか、ほとんど待たされずに発車してくれました。道路がガラガラだったこともあって8分間で会場着。

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もう6回目の出場ですからこの空気感にも慣れたものです。あー、またここに帰ってきたなぁ、という印象(^-^)

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ブースはこんな雰囲気。牛乳のサービスがあるのが特色です。ただ、レース前に飲むのはちょっと怖いので、レース後のお楽しみにとっておくことにしました。しかし今にして思えば、ここは飲んでおくべきだったのです……

体育館で着替えをして荷物を預けたらあとはスタートを待つだけ。気温は11℃、天気は薄曇り、ほぼ無風というベストコンディションの中、9時にレースがスタートしました。

 

リタイアを申告したい……

スタートから8.5km地点まではゆるやかな上り坂。

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8.5kmを過ぎればあとは下りと平地しかないので、この上りをどう攻略するかがポイントになります。そして私は今日は何が何でも13時には帰らなければならないので、ここは最低でもキロ6分フラットで行こうとしていました。

 

ところが……

これはまだ走り出して3kmもいっていないところだと思いますが、すでに呼吸が苦しくなってきました。上り坂とはいえキロ6分で走っているんだから辛いはずはないのになぜ……

 

実はこの原因は分かっておりまして、今日は起きてからまともに水を飲んでいないんですよね。私はランはともかく登山の経験は豊富なわけですが、登山も日によって1,000mの登りが簡単に感じる日ととても辛く感じる日があって、この差は何だろうと何年も考え続けた結果、理由は朝の給水不足だと気づきました。

今日も水分を取らねば……とは思っていたのですが、ライブ配信のことで気もそぞろだったので、忘れてしまっていました。せめて会場で牛乳を飲んでおけば……

 

ということでこの出だしは本当に苦痛でした。いつもは寄りもしない6kmの給水所がもう遠くて遠くて……! そしてそこで給水してもすぐに吸収されるわけではないので、8kmの第一関門(閉鎖4分22秒前に通過)でよっぽどリタイアを申告しようかと思いました。

実はかれこれ一年半ほど前から病気のため、主治医には「運動禁止」を言い渡されています。全然守っていないのはご覧の通りですが、この体調で無理していいのだろうか、さすがに今日はやめておいた方がいいかな、悪化したら嫌だな……という思いがよぎりました。

しかし一応給水はできたわけですから、もしかしたら回復するかもしれません。ですので8km関門はスルーして、しばらく様子見することにしました。

 

せめて最後まで走ろう

9kmから待望の下りに入ってもペースは上げられず。

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でも、10.5km、13.5kmの給水所で飲みまくった結果、何となく体調は上向きに。前半のダメージが大きいですが、呼吸はだいぶ楽になってきました。

 

なので14kmの関門もスルー。というか、この14km関門の横にはケアホームがありまして、入居者の方々が玄関先にいすを並べて大応援団を結成されています。手なんて振ったらもう大歓声ですよ(笑) ですから心理的にここでリタイアを申告するのはとても気まずいのです(^-^; 運営はリタイアさせないためにわざとここに関門を作ったんじゃないかと思うくらい。

 

今年はこの後に17km関門も新設されていましたが、ここまで来たらもう走りきるしかありません。後半は写真を撮る余裕もなくなってしまいましたけど、せめてキロ6分台はキープするのを心がけて……

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2時間13分47秒で何とかゴール。へとへとでした(^-^;
そしてこのタイムはなんとコースベストだったりします。とにかく遅かったという印象しかないのにコースベストというのも不思議なものです。例年は後半で大失速してるんでしょうね…… 走りやすいコースだから自己ベストを出せてもおかしくないのに、なぜかこの大会ではタイムは出せないのでした。

 

レース後は今度こそ牛乳をいただき、シャトルバスもほとんど待ち時間なしで出発してくれたおかげで、推しのライブにも無事間に合わせることができました。あー良かった!

 

大会を振り返って

こうして、終わってみれば結果オーライになった今回の大会。

いや、レース中は、特に前半はもう苦行でしたけどね! ハーフでリタイアしたいと思うなんて久しぶりでした。次の大会は飲みすぎと思うくらい飲んでから望みます……

ただそんな自分の体調を除けば、大会自体はとてもスムーズに運営されていて相変わらず好印象です。今回初めて送迎バス、更衣室、荷物預けを利用しましたけど、とにかくストレスがないのが素晴らしい! 地元の方々の温かい応援もありがたかったです。

コースレイアウトも、最初の上りをうまく乗り切ればあとはぶっ飛ばすだけ。私はなぜかタイムを出せていませんが、自己ベスト更新にもお勧めの大会ですよ。来年こそは全力を出し切って、気分良くゴールできますように!