2019年1月14日。
大変遅くなりましたが、皆様、あけましておめでとうございます。
11月、12月はブログを書いていませんでした。
この時期は私の冬マラソンシーズンが終わり、山も雪山になっていないので行きづらい、と、書くネタがない時期なんですよね。ブログやヤマレコなどを見ていると皆さんは初冬でも積極的に山に行かれていますが、私は精神構造が動物的なので、春~夏はテンション爆上げ、秋~冬はダダ下がりになります。なのでよほど気合を入れないと、この時期は引きこもりがちになるのでした。
さて、先日は栃木県矢板市の高原山に行ってきました。
思えば去年も最初の山行は高原山だったわけで、またかよと思われそうですが……
いえ、一応言い訳をしておくと、実は2019年最初の山行は元日の那須岳でした。山頂で初日の出を見て、2019年のスタートを華々しく飾ろう、と思っていたわけです。
……でも実際はこんな天気でしたのでね……
強風だし山頂に行っても何も見えないし、ということで避難小屋まででリタイア。
峠の茶屋駐車場まで下りてきてようやく太陽を拝めた、そんな山行でした。
さすがにこれじゃ書く気がしない…… ということで、天気の良かった高原山の記録を書いていきます。例によって八海山神社までしか行っていませんが、もしお暇でしたらお付き合いください。
静かな駐車場
去年はキャンプ場からミツモチ山を狙いましたけど、今年は八海山神社に行きたいので、素直に学校平から歩き始めることにします。「山の駅たかはら」着、8:30。
あれ? ずいぶん車が少ないですね。
雪山入門にはちょうどいいためか、いつもそれなりに人がいるイメージがあるこの高原山ですが、今日は連休にもかかわらず珍しく空いているようです。先行は1名のみでした。
その1名を追いかけて、8:45、登山開始。
スノーシューかツボ足か
今年の積雪は例年通りかちょっと少な目。普通に歩く分にはツボ足でも問題なくて、たまに踏み抜いてしまうと膝下まで、という感じでした。
さて、足元はどうしようかな……
ツボ足でもスノーシューでも歩けるのなら、できればツボ足で歩いた方が自分のためにはなる気がします。私は雪国育ちではないので、根本的に雪の上を歩くってことに慣れていなくて、こういう機会に少しでも慣れていった方がいいのだろうと。
でも背中のスノーシューがやけに重く感じたので、結局はスノーシューで行くことにしました。まあ新年早々そんなに頑張らなくてもいいことにしましょう。
先行する単独の方の足跡をたどっていきます。
こうして雪に埋まってしまうとどこが夏道なのか分かりづらいので、たまに明後日の方向にトレースがついていたりすることもありますが、今日の先行者さんは夏道を忠実に歩いていました。なので特に悩むこともなく、スノーシューイングにでも来たつもりで、のんびりと。
元日の那須岳と比べると今日は風もなく、ここには雪山の過酷さのようなものは見当たりません。
その昔、雪山登山を始めるにあたって半年ほど東京都山岳連盟の雪山講習を受けたことがあります。その際に担当してくださった講師の方が「登攀を伴わない登山はハイキング」みたいなエクストリームな価値観をお持ちでしたので、彼女に言わせればこんな平和な山歩きは登山じゃないんだろうな…… なんてことを懐かしく思い出しながら歩いていきました。
なかなか書く機会がないんですけど、あの半年間はそれなりに充実した期間でしたよ!
自分みたいに単独で登山を始めて普段も一人で山に入っていると、自分以外の、特にベテランさんの意見を聞く機会って多くないじゃないですか。なのであの講習で、本気で登山をされている方々の話・価値観を聞けたのはいい経験だったなと。もし東京近郊にお住まいで、お金も時間もあるけど雪山を始める勇気がない、という方はぜひ一度講習を受けることを検討されては?と思います。
そんな考え事をしながら1時間。だんだんと空が開けてきて……
10:03、まずは大間々の駐車場に到着しました。
展望が開ける瞬間が最高
さて、気分が乗らない時はここで引き返したりしますが、今日は予定通り八海山神社まで行きますよ。
先行していた方は大間々で休憩を取られたようで、ここからは私が先頭になりました。
ここからようやくスノーシューが本領発揮。ヒールリフターの効果もあってガンガン登っていけます。もちろん夏山歩きに比べれば疲労は多く、正月休みでなまった身体には少々きついのですが
真っ白な斜面に自分が道を作っていくのは楽しいものです。
そうして30分ちょっと登ると……
この大好きな道標が。見晴らしコースはいつもこの道標を見るのが楽しみなのです。なぜなら……
ここでバーン!と視界が開けるから。
前にどこかの記事で書いたかもしれませんが、自分はこうして苦労して(今日は苦労してないけど)樹林帯を抜けた後に、一気に展望が開けるこの瞬間こそが、登山をしていて一番嬉しい出来事だったりします。これを楽しみに登っているというか。
ただ、その「展望が開けた」写真は一眼で撮るのを忘れて、iPhoneのこんなネタ写真しかないですけど……
左手はご覧のように関東平野が一望できて気分爽快! 冬はともかく、夏なら大間々の駐車場から1時間もかからずにこの展望が得られますから、お得感が強いです。八海山神社までなら危険個所もないですし、ちょっとしたハイキングにもお勧め。
さて、ここまで来ればもう着いたようなもの。
道中でちょっと遊んでいたので少し時間はかかってしまいましたが
11:37、今日の目的地である八海山神社に到着しました。
タムキュー、面白いかも
八海山神社は、この山では山頂に次いで展望の良いポイント。
今日は風も弱いので、昼食をとりながらのんびりと眺めを楽しみます。
パノラマで撮るとこんな感じ。いい眺めですよね (^-^)
今日の登りはこれでおしまい。いつか積雪期に山頂まで行ってみたいという思いはありますけど、片道だけであと2時間はかかりそうなので、また次の機会にしましょう。
さてここで、今回の記事は(比較的)短いので、少し余談をさせてください。
書こう書こうと思いながら先延ばしになっていましたが、2017年から、デジイチをニコンのD90→ペンタックスのK-70に変更しました。
K-70を選んだ最大の理由は防塵・防滴であること。防防の一眼レフがこの価格で手に入るのは大きいです。夏でも縦走をしているときなどはどうしても雨に打たれる機会がありますし、冬は吹雪の中を歩いたり、転んで雪まみれになったりしますから、そうした環境でも不安なく使えるのは本当にありがたいのでした。
それと電子水準器がついているのも助かりますね。以前は現像してからフォトショで0.5度~1度くらいの傾きを直す作業に時間を取られていましたけど、水準器のおかげでその工数は激減しました。
唯一バッテリーの容量が少ないことだけが玉に瑕ですけど、トータルではとても満足しています。
ちなみにレンズは「HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR」1本をつけっぱなしで。山中でレンズ交換をしたくないので、標準ズーム1本で乗り切ることにしました。このレンズ、解像度は高く描写もクリアで、登山での撮影で不満を感じることはありません。
ただ、しいて言うとボケが綺麗じゃない気がするんですよね。自分は花撮りなどのマクロ撮影はほとんどしないので、これまでは問題にならなかったのですが、最近は小物を撮る機会が増えてきて、それに伴って少し気になるようになってきました。
そこで、試しにマクロレンズを1本追加してみました。予算がないので、今回買ったのはお手頃価格のタムロン「SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 (MODEL 272E)」(いわゆるタムキュー)。で、今回試しに持ってきて撮ってみました。と言っても撮ったのは花とかではなく
こちら、「アイドルマスター シンデレラガールズ」から北条加蓮さん。今年も5月に総選挙がありますので、もし興味がありましたら一票でもいただけると嬉しいです。
さて、被写体はともかく、ボケは期待していた通り綺麗でいい感じでした! ピントもバッチリきていて一安心。自分はズボラなので登山に毎回持っていくかどうかは怪しいですが、機会があればバンバン使っていこうと思います。
では、満足したのでそろそろ下山しましょうか。
登りではちょっと時間がかかってましたけど、下りは道が雪に埋まっている分、地形を気にしなくてすむので夏道の時間と大差なく、12:15頃に降り始めて
大間々通過が12:55、そして
山の駅たかはらには13:40に戻れました。
こうして今日の雪山散歩は無事終了。往復5時間の道のりでしたから負荷的には軽めの運動というところでしょうけど、こうやって山に通っていないとどんどん衰えていってしまうので、出かけてきて良かったな、と思います。
ここ数年は、雪山には行くがスキーには行かない、スキーには行くが雪山には行かない、雪山にもスキーにも行かない、のどれかでしたけど、今年はこうして山は那須岳と高原山、そしてスキーも
1/4にハンターマウンテン塩原、
1/14にグランディ羽鳥湖と、両立できているのが嬉しかったり。
冬は好きではないですけど、寒いからと言って引きこもっていると気が滅入るので、できるだけアクティブに過ごしたいですね。スキーはまだ行ってみたいゲレンデがたくさんありますし、山も今年は標高の高い山を狙ってみたいと思います。頑張っていきましょう!
では、皆様、今年もよろしくお願いします。