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登山とマラソン、ときどきゲーム

ふくしまシティハーフマラソン2023

2023年5月21日。

今回初開催となる福島市中心部をぐるりと一周するハーフマラソンに参加してきました。

第一回なので良くないところもありましたが、盛り上げようという熱意をすごく感じた大会でした。それにしてもこの日は暑かった!

 

福島で前泊

第一回大会ということで今回は少し詳細に書いていきます。

この大会の会場は福島駅北東の信夫ケ丘総合運動公園。福島駅からは離れているのでシャトルバスで会場に向かうのですが、ハーフの大会にしてはスタート時刻が早くて(8時)、シャトルバスの運行時間も5:15~6:50とかなり早めになっています。

そのため東京方面からの新幹線では最終のシャトルバスに間に合いません(仙台方面からでもギリギリ)。ですので、栃木県民である私は必然的に前泊することになりました。

お世話になったのはリッチモンドホテル福島駅前。福島駅前はホテルが多くて便利ですね。

この日は休日出勤からの夕方入りだったので福島観光はできませんでしたけど、ホテルから徒歩5分のイオンシネマ福島で「推しが武道館いってくれたら死ぬ」を鑑賞したりしてそれなりに楽しく過ごせました。映画館の帰りに寄ったコンビニはランナーでいっぱい。いい経済効果になりそうですね。

 

バスの運行は課題あり?

当日は4時起床。5時半に駅前に向かうと大型のシャトルバスが多数停まっていて、おおお!大規模大会だ、とちょっと感動ものでした。

バスは10分間隔で発車なので待ちのストレスはなし。ただ、会場までは12分くらいで着いたのに、そこからランナーを降ろすまでに10分ほどかかっていました。詳細は後で書きますが会場の道路が狭いんですよね。時間には余裕を持って臨むのがいいでしょう。

6:10頃に会場入り。

この大会は受付がないので、着替えと荷物預けが終わったらあとはスタートを待つのみ。スタンドでのんびりしていました。

気になるのは空模様でしょうか。今日は曇り予報ですがどう見ても晴れそうです。先週の鹿沼さつきを体調不良でDNSしてしまったこともあり暑さ慣れしていないので、晴れたら死んでしまいます。曇れ!曇れ!と願いながらスタート列に向かいました。

久々に見る長いスタート列。

ハーフだけで3,500名を超える規模とあって、スタートはA~Dにブロック分けされています。ちなみに私はなぜかCブロックでした。自分の後ろに1,000人近い人がいるのは恐怖でしかないですね。

 

選手はスタートの30分前に整列して開幕セレモニーに臨みます。珍しく全員参加必須でした。これは評判の分かれるところでしたね。個人的には必須にはしないでほしいな、と思ってしまいました。

こうして8時になり、号砲と共にレースがスタートしました。

 

陸橋をどう越えるか

陸連公認コースだけあってタイムはネット・グロスどちらも計測されます。私はCグループの後方からスタートしたのでスタートを切るまでに2分40秒ほどかかりました。

ここでちょっと面白いことが。

少し走って詰まって……を繰り返しながらスタートラインを超えたらまた詰まって、何かと思ったら狭い走路のど真ん中に車が停まっているではないですか。人ごみの中からいきなり車が現れたので驚きました。

かわいそうに、一般車が巻き込まれたのかな……と思って前に回り込んだら、ボンネットにあったのは「審判車」の文字。

なぜそこに停めた

現地でもみんな文句を言ってましたが、後でランネットのレポを見たら非難轟々で笑いました。自分らは遅いから被害はないですけど、先頭の方のガチで飛ばしている人にとっては、突然目の前に車があったら危ないですよね。来年はいなくなっているのを期待しましょう。

 

さて、今日のコースはこちら。

先日の郡山シティは郊外に向かっていくコースでしたが、こちらはまさに市内を巡るコース。会場を出たら反時計回りに市街地をぐるっと一周します。

市街地はほぼ平坦。ハーフの中でもかなり走りやすいコースだと思います。ただ

JRをまたいだり川を越えたりするコースなので橋が多くて、その数は実に8個。

アップダウンはこれらの橋だけなので、この橋をどう越えるかが勝負のポイントになるかと思います。

 

さて、自分のレース運びはと言うと、相変わらず調子はよくありません。キロ7分10秒というフルより遅いペースで入りましたが、体力が持ったのは8kmまで。あとはごまかしごまかしのレースになりました。

そんなペースなので12分遅れで同じコースを走る10kmのランナーにガンガン抜かれていきます。自分は抜かれる方なのでいいのですが、コース幅が広くないので抜く方はだいぶ苦労している様子。なので10kmのランナーからするとこの大会は快適とは言い難かったかもしれません。

本当は10kmを先に走らせた方がいいのでしょうけど、福島の中心街を大規模に交通規制して市民生活に影響が出ているので、道路の占有時間を長くしたくないのでしょうね。運営側としては頭の痛い問題だと思います。

 

灼熱の福島路

10kmを越える頃にはもうヘロヘロになってしまった自分。しかしまだ大会は半分残っています。

ヘロヘロの理由は疲労の他にもあって、この頃になると空はもう完全に晴れの様相を呈してきました。そうしたらもう暑いのなんの!風は涼しいんですけど日光が強すぎる……!

なのでたまらず自販機エイドに頼っていきます。

誤解を招かないように書いておくと、給水所は6箇所と充実していましたし、かぶり水も用意されていて、普通に走る分にはもちろん自販機に頼る必要はありません。単に自分が暑さに弱すぎるだけです。結局、ゴールまでに4箇所も自販機に立ち寄ってしまいました。

ちなみにこの暑さはさすがに運営の想定を上回ったのか、第5エイド?は私(=ほぼ最後尾)が通りがかった時にはコップ切れを起こしていました。これもレポでは文句を言われていましたが、他の大会でも急に暑くなった時はよくあることなので、個人的には仕方ないかな、と思います。コップはなくても水そのものはあるので手酌で飲めましたしね。

後半はもうキロ8分を切れなくなってきましたが、この大会は制限時間が3時間なので、何とかゴールだけはしようと先に進んでいきます。

いいな!と思ったのは、関門の看板に次の関門までの距離と制限時間が書いてあったことですね。これって実は(ハーフでは)珍しいのです。関門と制限時間なんて事前に覚えてきてもレース中に忘れるのでとても助かりました。

 

最後は18kmで右のふくらはぎを攣ってしまって歩きになったので時間ヤバい!と思いましたが、

グロスタイム2時間57分で何とかゴール。

当然自己ワーストですが、今日はリタイアせずにゴールできただけでよしとしておきます。

 

ゴール後は大混雑

記録証を受け取った私の目に映ったのはグラウンドに伸びる長蛇の列。並んでいる人に何の列か聞いたところ、ゴール後に入れるおもてなしブースの入場待ちの列でした。だいぶ時間がかかりそうなので残念ですがパスして着替えに。

そして福島駅行きのシャトルバス乗り場に向かいましたが、こちらもそこそこの列ができています。様子を見ていると、バスの台数自体は潤沢に用意されているのですが、道路が狭いのでバスの転回に無駄に時間がかかっているようです。

来た時も思いましたがこの道路でこれだけのバスを運用するのは無理がある気がしました。会場のすぐ前で乗り降りできるのはもちろんありがたいですけど、それで時間がかかるのなら会場から少々離れたとしてもスムーズに乗り降りできる方がいいな、と思いました。

 

大会を振り返って

これまで述べたように完璧とはいかず(他にも問題がいくつか見られました)、そのためにランネットの点数もやや低めにつけられているこの大会。

でも、これだけの規模の大会を初めて開催するとなれば、事前の想定を外れた出来事が起きるのもやむなしという気がします。

いいと思ったのは大会後の発表で運営側が問題を認識しているのが分かったことですね。初回にもかかわらず道中では本当に多くの市民の方に応援いただくなど、福島市としてこの大会にかける熱意は充分に伝わりましたので、改善を重ねてぜひこの時期を代表する大会に育てていってもらえれば、と思います。