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登山とマラソン、ときどきゲーム

第18回 日立さくらロードレース

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2018年4月8日。

世間と比べてシーズンが半年ずれている私としては、春からがマラソン大会の幕開けになります。

ということで今年の初戦に選んだのは、初参加の日立さくらロードレース。海沿いを走る風光明媚なコースが楽しみでエントリーした大会ですが、果たしてその風景やいかに。

 

前日は観光したかったけど

茨城県・日立市で行われるこの大会。栃木県民の自分としては当日に現地入りも可能な距離ですが、それだと早起きしないといけないな……ということで、観光も兼ねて今回は前泊することにしました。

 

ところが、その土曜日は天気が悪くてですね……

この数週間は仕事だったりデレステのイベントから抜けられなかったりで週末は外出できなかったのですが、その間の土日は見事なまでに晴れていたものです。

ところが外出できるとなったとたんにそんな天気。自宅を出て東北道から北関に乗るころにはもう土砂降りでしたから観光どころではありません。茨城はそれほど降ってはいなかったものの、空はどんよりだし風はすごく冷たくて歩きまわる気も起きず。

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それでも一応ひたち海浜公園に行ったりはしてみましたけど、空がこれじゃあ花も映えないというものです。

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今年は暖かかったのでネモフィラの開花も早くて、今日の時点で五分咲きとのこと。晴れていれば青空の下で輝いてくれていたんでしょうけどね、残念です。

 

ということで、この日は早々に常陸多賀駅前のホテルにチェックインして20時には寝てしまいました。もっともこれは翌日の大会を考えればむしろ好材料と言えたり。というのも最近ずっと寝不足なんですよね。自宅にいたら夜更かししてしまいますから、早寝できたのは目論み通りだったのです。

 

桜の開花は早すぎて

さて、早寝したのはいいものの3時半には起きてしまいましたが、それでもちゃんと寝られた、という感じはします。ハーフのスタートは9時20分ですけど、訳あって6時前にはホテルをチェックアウトして日立駅へ向かいました。

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日立駅の海岸口に着いたのは6時5分。早々に有料駐車場に車を滑り込ませます。

そう、この大会は駐車場がないんですね。ですので車で来るのはお勧めされていなくて、できるだけ電車で来てくださいというスタンスです。

自分も本当は電車で来るつもりでしたから隣の常陸多賀駅に泊まったのですが、ちょっと事情が変わって現地で車が必要になってしまいました。なので駐車場争奪戦に巻き込まれないようにすべく、早めに現着したのです。

ちなみにこの時点では駐車場はおおよそ半分くらいしか埋まっていませんでしたが、7時を過ぎる頃には駐車場難民が発生していました。自分も車で行っておいてなんですが、遠方の方はできれば電車で来た方がいいと思いますよ…… もしどうしても車で来たいなら、遅くとも6時半には着くことをおすすめします。 

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日立駅は海沿いでして、駅前広場からは太平洋が一望。海なし県民の自分としてはもう海が見えるというだけでテンションはMAXに(゚∀゚)

この写真に写っている海上橋梁は日立バイパスといいまして、普段は自動車専用であるこの道路を今日だけは走ることができます。そう、この大会を選んだのはこれが理由。今からあの道を走るのが楽しみでたまりません。

今日の天気は晴れ。気温は少し低めで風も弱く、走るには絶好のコンディションでしょう。

 

9時近くまでは車内でデレステをやってまして(イベント中だからね、仕方ないね)、満足いくスコアが出せたので心残りなく会場へ。 

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マラソンの会場は日立駅西口にある日立シビックセンター新都市広場。駅からのアクセスは極めて良くて、なんと徒歩1分で到着します。これほど駅近に会場がある大会は他にはないんじゃないんでしょうか。今回で18回を数える大会ですから更衣室もトイレも荷物預けも万全で、電車で来ても何の不便もなく大会に臨めることと思います。

 

そうこうしているうちにスタートの9時20分が近づいてきましたのでスタート地点へ移動。スタートは桜並木の中でして、それがこの大会を日立さくらロードレースという名称にしたのでしょう。その桜並木を楽しみにしながら歩いていきます。すると

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……あれっ、桜はどこ……?

 

残念。今年は桜も開花が早かったので、もう花はすっかり散ってしまって葉桜に。これには周りの参加者からも残念だね~なんて声が聞こえてきました。

でもまさか開花に合わせてスケジュールを変更するわけにもいきませんしね。自然相手だから仕方ないですし、自分が見たいのは桜じゃないのでOK。ここがピンクに染まる光景は、この後何年か続けて参加していれば見られるでしょう。

 

9時20分、号砲ととともに今年の私のレースが始まりました。さて、どれだけ走れるかな?

 

アップダウンを越えて

今回も恒例の最後尾スタートで、スタートゲートまでのロスは2分半ほど。この大会はトータルで参加者17,000名の大規模大会で、ハーフですら4,309名いますから、さすがに最初は渋滞していました。

スタートからしばらくは平坦な繁華街を駆け抜けていきます。

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西→南→東と進んで、正面に日立バイパスが見えたところでまずは右折して国道245号線へ。

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この245号線、朝に車で走ってきたときからこれは大変そうだな……と思っていましたが、実際に自分の足で走ってみるとアップダウンが大きくて一筋縄ではいきませんでした。

折り返して戻ってくるまでの8km区間がずっと坂、というわけではないんですけど、3つ(だったかな?)ある坂の一つ一つが大きいので、一気呵成に駆け抜けようとすると苦戦しそうです。

 

とはいえ、コース全体で見れば決して過酷なコースじゃないですけどね。GPS記録だと総上昇量は317mでしたから、那須塩原ハーフマラソンとほぼ同じ。群馬の昭和村が450mくらい、嬬恋キャベツに至っては500mを越えると考えると、むしろ楽な方かもしれません。

なので自分は坂ではそれほど苦労はしなかったんですけど、予想外だったのは最後尾グループのスピード。自分も遅いランナーですが、たぶん周りは7min/kmかそれ以下のペースだったんじゃないでしょうか。さすがにこれだと遅すぎるのでペースアップしたいのですが、道幅に対して参加人数が多いので追い抜きもままなりません。

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結局、6kmの折り返しまではほとんど最後尾のままでした(^-^; 折り返しを過ぎるとばらけてきて、ようやく自分のペースで走れるように。

 

日立バイパスは最高!

こうして、先ほど右折した十字路まで戻ったら、いよいよコースは日立バイパスに突入します。

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きたきたきた! ついに今日のハイライトが来ましたよ!

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こうして走った日立バイパスは、予想をも越える素晴らしさでした。

海あり県の方々は分からないと思いますが、海なし県の住人にとっては海が見えるだけでテンションが上がるものなのです。ましてや今、右手に広がっているのは太平洋。対岸には何もなく、水平線まで大海原が広がっている光景はもう感動ものでした。

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右手の眺めはこうですからね! いつまで見ていても飽きなくて、駆け抜けてしまうのがもったいないと思うほど。

 

自分はヘタレランナーなので、どんな距離の大会でも半分を過ぎると疲れてきて、残りの距離をただカウントしながら早く終われ、早く終わってくれ……!と思うのが常です。

でも今日は11kmを過ぎても12kmを過ぎても、そんなことは全く頭をよぎりませんでした。

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バイパス折り返しの14.6km?を通過してもまだまだ快調で、気分一つでこんなにも違うのか……と我ながらびっくりするほど。

 

もちろん練習不足なのでゴールまでその調子では行けず、16km~18kmの盲腸みたいなコース(ここの上りが大会の正念場でしょうか)でだいぶ消耗してしまいましたので、最後はいつものようにバテバテになってはいましたが、それでもペースが落ちすぎる前にゴールすることができました。

序盤遅かったのがたたってタイムこそ2時間13分台でしたけど、最終5km区間で6min/kmを切れたのはハーフでは初めてでしたし、全体としてネガティブスプリットで走れたのも初めて。初戦でこれだけ走れれば十分で、自分としては大満足のレースでした(^-^) 

 

大会を振り返って

まず運営についてですが、私が見た範囲では全く何の問題も見受けられませんでした。さすがにこれだけの規模の大会を続けてきただけあって、こなれているなぁ、という印象。給水も6か所と、4月上旬の大会としては十分すぎるほどありましたし、スタート前の盛り上げからコースの誘導、ゴール後の対応まで完璧だったと思います。

応援は区間によって密度に差がありましたが、それでも皆さん熱心に応援してくださってありがたい限り。最後の会場入りは上りになって苦しいところですから、あそこで応援をもらえたのは力になりました。

そして何よりコースが本当に素晴らしい! 爽やかな海風を浴びながら走る日立バイパスはもう最高の一言につきます。

隣県ながら自宅から日立は近くないのですが、ぜひまたここに走りに来たい、そう思わせてくれる良い大会でした。関係者の皆様、応援してくれた方々、ありがとうございました(^-^) 

 

余談:

走り終わったら温泉へ。日立に来たときはいつも湯楽の里に寄るのですが、今日は混雑していそうですし、いつも同じというのも芸がないので、少し北に行ったところにある鵜の岬温泉 鵜来来の湯 十王に行ってみました。

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ここも海沿いの温泉で、特筆すべきは内湯からも海が眺められること。おかげで内湯にいても閉塞感がなくて、まるで外にいるかのような気分になれるのは新鮮でした。

ただちょっと残念なのは、温泉が海岸に向いていて周りに建物もあるため、目隠しが多いこと。なので露天でも解放感が少しスポイルされてしまっているように感じました。

 

ここはここでよい温泉だと思うので、もしまたこの辺りに来たらここに寄ると思いますが、日立駅とかその辺りまでしか行かない場合は、湯楽の里を再訪してみたいですね。露天風呂に入りながら正面に太平洋を望めるあのロケーションは最高です。