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登山とマラソン、ときどきゲーム

第7回 南房総100km・75kmみちくさウルトラマラソン

2023年3月11日。

今年の大会はこのウルトラマラソン、75kmの部から始まりました。

4年ぶりの参加、またこの地に戻ってこられて嬉しいです。

※41kmでリタイアの記録です。

体調もメンタルもどん底

※前置きがとても長いので、興味ない方は飛ばしてください。

ご無沙汰しておりました。

去年最後の大会は6月の「第1回 OSJ会津磐梯山ウルトラマラソン」。去年はここまでは良かったんですが、ここから鬱が進行して何もかもやる気が出なくなってしまいました。

Twitterみたいにただ眺めていたり、推しイベのようにただ現地に行けばいいといったような受動的なことはできるんですけど、走りに行こうと山に行こうとか、そうした能動的なアクションがほとんどできなくなってしまって……

秋に足を怪我したことも重なって、6月の妙高トレイルランニングレースを皮切りに、蔵王スカイラン、上信国境ダムtoダム、川内の郷かえるマラソン、寺泊シーサイドマラソン、水戸黄門漫遊マラソン、なかがわ清流マラソン、上州藤岡蚕マラソン、NISSANしらさぎマラソン、クロスカントリーinSAYAMA、そして年末の芭蕉の里黒羽マラソンまで何と11レース連続でDNS。これは間違いなく日本のランナーの中でのトップ記録だと思います。

 

2023年になっても状態は変わらず。

春から再始動しようと申し込んでいたふかやシティハーフマラソン、鴻巣パンジーマラソンも体調不良でDNS。そして次に迎えたのがこの南房総ウルトラでした。

この半年間の間に体重がかなり増えて完全メタボになった上に、運動も全くしなかったので今や階段の上り下りで普通に息切れするレベル。10kmすら70分切れないのは確実なのに、75kmのウルトラなんてとても……と、ここも欠場するか悩みました。

 

でも、どこかで出場しないことにはこのあともずっとDNS、DNS……になってしまいます。今後出てみたい大会がいくつもあるので、今回は完走は無理でも出場しておきたい。それに、トレーニングという意味では長時間参加できるウルトラはうってつけの舞台でもあります。ならばやはりここは出るしかないなと思いました。

 

下血の不安

今回も道の駅で車中泊して、2時半に現地入り。

車は会場である三日月シーパークホテル勝浦さんの立体駐車場に停めさせていただきます。今年の感じだといっぱいになることはなさそうでした。

3時から受付と荷物預けをしたら、あとは5時のスタートまでのんびりパンでも食べて……と言いたいところですが、今日は久々の運動という以外にも懸念事項がありました。

というのは、1月以降下血が続いていまして……

腸の状態がとても悪くてダラダラ血が出ますし、常時腹下しみたいな状態で何か食べるとすぐトイレ直行になってしまうので、食事も取るに取れません。

幸いこの大会はコース沿いにトイレが多数あるのでそれを頼りに参加したわけですが、道中でおなか痛くなったらどうしよう……と不安を抱えたままの出走になりました。

 

天気は最高

5時からウェーブスタート形式で大会開始。

スタートしたらいったん東に向かって、高台にある八幡岬公園に向かいます。

公園への上り坂のところでスタッフの方が「激坂なのでゆっくり行きましょう。この坂で心が折れてリタイアする人も出ますので」と言っていて、まだ2kmも来てないのにリタイアはいくらなんでも嘘でしょ(笑)とか思ってましたが、100kmの部だと20km地点なので、確かにしんどくなってくる距離かもしれませんね。

そんな公園への道から海を見下ろして。今日はいい天気になりそうです。

 

走りはおろか歩きでさえも

ぐるっと回って三日月シーパークホテル勝浦に戻ったら、いよいよ進路を西に。

コースは基本的に海沿いで

丘に登ったり

海を眺めたり

坂を上ったり

トンネルを抜けて進んでいきます。

4年前とちょっとだけルート変わりましたかね?こうした歩行者用トンネルの数が少し増えた印象でした。

さて、超久々にランニングをしているわけですがやはり走れるはずはなく、10km手前ですでに歩きが入っています。この写真は約21km地点なんですけど、21km移動するのに3:32もかかってしまいました。この大会がハーフだったら余裕で足切りですね。(ちなみに4年前に完走した時の通過タイムは2:57)

とはいえ、75kmの部は制限時間が14時間なので残り54kmを10時間半で移動できればいいわけで、ここから全部歩きでも理屈では時間内にゴールできそうです。

でも「長距離を歩く」っていう経験を全くしていないと歩くのすらしんどいんですよね…… このあたりですでに時速6kmすらおぼつかなくなってしまいました。

 

暑さに慣れねば

そんな感じだったので、この後はヘロヘロでした。

救いだったのは、記憶通り、ルート沿いにトイレが沢山あったことですね。

観光スポットや港、海水浴場の横を走っていくのでそこかしこにトイレがあり、おかげで腹下しによる最悪の事態はまぬがれました。

 

ちょっとだけ走って、しばらく歩いて……を繰り返しながら進んでいきます。すでにゴールできそうにないことは分かっていますが、「もう疲れた!歩きたくない!」と思うところまでは行きたいので。

そんな道中なので75kmの部のランナーはもちろん、14kmも余計に走っている100kmの部のランナーにさえ次々抜かされていくわけですが、皆さん「ナイスラン!」「がんばです!」なんて何か一言くれるのが嬉しいですね。10km~フルの大会ではなかなかそうした声かけってないんですけど、ウルトラとトレランはこうしてランナー同士の励まし合いがあるのがいい文化だなと思います。

 

やがて舞台は鴨川の市街地へ。

35km地点である鴨川シーワールド通過は11:22でした。(スタートから5時間22分) 前回はここを9:54に抜けたので、もう大差がついてしまっていますね。

今年はブランク明け&練習ゼロなので走れないのはともかくとして、疲れている一因には今日の天気があります。ご覧の通り素晴らしい晴れで、景色は最高なんですが日差しが暑いんですよね。

暑いって言ったってしょせんは3月なので気温そのものは暑くないんですけど、これまで寒い寒いと思っていたところからこうして一気に暖かくなるとギャップがきついです。今日はもう仕方ないとして、次以降の大会に向けて暑さに慣らしていかなければと思いました。

 


 

前原海水浴場を抜けると一度高台に上り(ここがきつい!)、下りて海岸線を進むと41kmの浜茶屋太海のエイドに到着。

時刻は12:30(スタートから7時間30分)。今や時速5kmがやっとになっていて、ここらが潮時だと思いました。

ということで今日の大会はここまで。41kmでリタイアです。

 


 

さて、ここがこの大会唯一の関門で、ここで関門に引っかかった場合のみリタイア者用のバスに乗せてもらうことができます。

しかし関門閉鎖時間は14:00でまだ一時間半もあり、その間ずっとここで待っているのも気が引けます。そこでゴールである野島崎灯台には自力で向かうことにしました。今夜の宿は勝浦にとってあるので本当は勝浦に直帰したいところなのですが、ゴールに送ってしまった荷物を取りに行かねばなりません。

そこで、まずは徒歩5分の太海駅へ。

このように、リタイアする場合は公共交通機関を計算に入れておく必要があります。駅やバス停がないところでリタイアしても救いの手は差し伸べられません(笑)。もちろん交通費も必須ですね。

ここからは内房線で館山駅に行き、そこからJRバス関東で野島崎灯台口へ。ずいぶん遠回りなのですが、これ以外にルートはないようです。

太海駅から約2時間、15時にゴールに到着。すでに走り終えたランナーさんがたくさんいて、皆やりとげた充実感に溢れているように見えました。

ここからは大会バスで館山駅まで送ってもらい、そこから内房線・外房線で勝浦へ。勝浦のホテルにチェックインした時には時刻は18時を過ぎていました。リタイアしてからここまで5時間半と、何気にレース後の方が疲れたかもしれません。

 

大会を振り返って

こうしてマラソンというよりロングウォークになった今日の大会。でもラン&ウォークで41kmなんてこんな機会でもなければやらないでしょうから、これからの大会に向けていい足慣らしになったのではないかと思います。ここからまた少しずつ走れるようになっていきたいですね。

今日は自分のことで一杯で大会自体にはあまり触れられませんでしたが、みちくさ走援隊さんのウルトラはエイドが充実していますしスタッフさんも親身な方が多いので、安心して参加することができます。また、この75kmの部はウルトラとしては超フラットで制限時間も長いので、初めて41km以上の距離を走る方は特におすすめの大会だと思います。

 

さて、今日から再始動です。とはいっても腸内出血の内視鏡検査を3月末に控えていますので、そこで大きな問題が発見されないのが前提ですが、夏までのレース予定はこちら。

・4/1 平尾富士トレイルランニングレース

・4/9 角田山一周ハーフマラソン

・4/16 甘楽町さくらマラソン

・4/29 郡山シティーマラソン

・5/7 軽井沢トレイルランニングレース

・5/14 鹿沼さつきマラソン

・5/21 ふくしまシティハーフマラソン

・5/27 横須賀・三浦100km・65kmみちくさウルトラ

・6/17 妙高トレイルランニングレース

今年は事情により会津磐梯山ウルトラと野辺山ウルトラには出ないので、最難関は6月の妙高トレイル(48kmのトレラン)になります。

この妙高を走りきるためにはそこまでのレースで脚力をつけていかなければならず、その意味でもできるだけDNSしないで予定通り出場していきたいものです。