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登山とマラソン、ときどきゲーム

86

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2020年7月に、車をトヨタ・86GT(アプライドH型)に乗り換えました。

久々のスポ車なので、いろいろいじって楽しんでいます。

そんな変遷の記録を、自分用に。(随時更新していきます)

 

ボディコーティング

納車されたらまずはコーティングに行きましょう。

ボディコーティングは納車時にディーラーに依頼される方も多いと思いますが、せっかくなので専門店に頼もうと散々調べて、最終的に選んだのはさいたま市にあるドライバーズピットさん。ガラスコーティングではなくセラミックコーティングがしたくて、一番信用がおけそうなお店がこちらでした。

drivers-pit.com

お願いしたのはセラミックプロ2層コーティングで、施工は1週間で完了。その結果はお店のブログでも紹介していただきました。

 

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見てください、このガラスコーティングとは一味違う深い艶感を!

この濡れているような艶がセラミックコーティングの特徴です。特に、夜間に人工灯の下で見たときの輝きは感動ものです。撥水も抜群で、洗車の拭き上げの労力が格段に減りました。満足!

 

ウィンドウフィルム

86のようなクーペはリアウィンドウが寝ているので、日差しがダイレクトに車内に差し込んできます。何も対策をしないでいると夏は室内温度がひどいことになるため、対策は必須。

遮熱フィルムと言えばやはりソーラーガード!というソーラーガード信者の私は、フィルムを貼ってもらうためだけに山形まで遠征してきました。このクサカベ石油さんには以前レビンに乗っていたときにもお世話になっていて、信頼が置けるお店です。

www.kusakabe-oil.com

今回選んだのはHPスプリームの中でも最も濃い「4」。太陽光からの熱エネルギーを58%も遮断してくれる優れもので、後席に座ると効果はすぐに体感できます。

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ご覧の通り外から車内は全く見えないですが……

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内側からはこの通り。この透過度も普通のスモークフィルムとは異なる利点ですね。

※ただ4はさすがに暗くしすぎたようで、夜間はもちろん見づらくなります。視認性を重視するなら10か16の方がいいかもしれません。ちなみに、ハイマウントストップランプのところの切り欠きはフィルム屋さんは切らないでも大丈夫、と言っていましたが、ディーラーが難色を示しましたので切ってもらっています。

このフィルムのおかげで夏場の車内気温の上昇もだいぶ抑えられ、過ごしやすい車になって満足です。

 

オーストラリアウィング

既に上の写真に写っていますが……

86のシルエットは特にいじらないでも綺麗だとは思っています。しかし、自分としてはやはりクーペには大型のリアスポイラーを付けたい!というのが信念でした。

このスポイラー、もともとはArtisan Spilitsの80スープラを彷彿とさせるスポイラーを狙っていたんですけどいろいろあって頓挫したので、代わりに……と選んだのが、一時期エアロパッケージとしてトヨタからも販売されていた、いわゆるオーストラリアウィング(別名ニュル羽)です。

このオーストラリアウィング、一部のGRガレージでしか装着できない、なんて話もありますが、ディーラーで相談してみたところあっけなくOKをもらったので早速交渉。

取り付け方法は二つ提示されて、一つは羽だけを取り寄せて今のトランクに装着するというもの。ただしこの方法は、トランクの穴あけや補強が必要で、特に補強については前例がないので調べるには時間がかかる、ということでした。

そのため、もう一つの方法である、羽付きの(エアロパッケージの)トランクに丸ごと取り換えてしまう、という手段に。こちらは塗装代込みで23万円と割高になるものの、もともと工場で羽が付いている状態で送られてくるので、装着部の不安などがないのがメリットです。

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ということで、改めまして。リアビューはこんな感じになりました。

自分が他の86を見たときに、ホイール/マフラー/スポイラーは注目ポイントなので、そこで差別化できて満足です(^-^)

 

マフラー交換

86の純正マフラーはとても良い出来だと思います。

しかしいかんせん静かすぎるのですよね…… もちろん静かなのは一般的にはメリットだと思いますが、排気音が乗用車チックなのでいまいちスポーツカー感が出ません。特に、この車の売りである高回転域まで回したときの音が、ただ音量が大きくなっていくだけでレーシーじゃない、というのが不満でした。

とはいえ、いくら音質が良くなっても音量が大きくなりすぎたら迷惑です。そこで、低回転域での音は大きくならずに、それでいて音質はスポーツカーっぽいマフラーがないかな……と探していたところ、二つほど候補が見つかりました。

一つはHKSのリーガマックスプレミアム。そしてもう一つがガナドールのGDE-407BL。音量はどっこいどっこいのようでしたのでさんざん悩みましたが、それぞれのホームページで音を聴き比べたところ、好きなのはガナドールの方でしたのでそちらに。これも発注から取り付けまでディーラーにお願いしました。

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装着後の見た目はこんな感じに。ブルーグラデーションテールにあこがれていたので、この見た目は大満足です。

ちなみに音は期待通りノーマルよりもスポーツカー感がだいぶ増しました。なのでお気に入り……ではあるんですが、思っていたより低回転域の音量が大きいですね。86は(86に限らずスバル車はそういう傾向があるようですが)ファーストアイドリングで回転が上がりすぎるので、落ち着くまでは正直うるさいです。なので自宅を出るときはエンジンONで即発進、になってしまいました。とはいえ、トータルでは満足できたマフラーです。

 

コイルスプリング交換

86はスポーツカーなので、サスペンションは純正でも硬めにセッティングされています。

昔レビンに乗っていたときにフニャフニャのサスでコーナーが曲がれないという恐怖を味わったこともあり、クイックなコーナリングを実現するためには足を硬めにする必要があるのは分かります。しかし私の86が目指すところはラグジュアリークーペなので、ここまで硬いと乗り心地が良くなく、これはちょっと違うなと。

そこで、乗り心地重視でTEINのHIGH.TECHに替えることにしました。

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これは購入はAmazonで、取り付けはディーラーにお願いしています。

(何でもかんでもディーラーにお願いしていますが、これは私が今のディーラーと15年来の付き合いということもありますし、ディーラーの方針にもよると思います。全てのディーラーが取り付けしてくれるわけではないと思うので、そこはご留意ください)

期待通り、乗り心地は少しマイルドになりました。当然フニャフニャというわけでもないので、コーナリングの応答性はほとんど落ちず、いい買い物だったと思います。

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それと、もう一つの目的として車高ダウンも狙っていました。

私は「車高の低さは知能の低さ」派なので、ベタベタに車高を下げたいとは思いませんが、とはいえ86はスポーツカーにしては全高が高すぎると思います。たまにすれ違うロードスターとかシルビアを見ては、いいなぁ……と思うこともしばしば。なので少しは下げたかったのです。

これは交換直後ですが、前輪側で1.2cmダウンしていますね。最終的にはなじめば2cmダウンするとのことで、そのくらいが見た目と利便性を両立できるかな、と思っています。

 

デッドニング&スピーカー交換

上でも書いた通り、私の86が目指すのはラグジュアリークーペです。一方、ノーマルの86は運動性能向上のため軽量化に力が入れられていまして、防音材・吸音材は最小限。屋根などは何の防音もされていないので雨が当たるとトタン屋根の気分が味わえます(笑)

多くのユーザーはこれでもいいのかもしれませんが、私としてはノーマルはうるさすぎ。前のレビンで、特に長距離運転するときにロードノイズがうるさいかそうでないかで疲労感が段違いであることを学習したので、86も静かにしたいところ。

レビンは自分で内装を全部ばらして一週間かけてデッドニングしたのですが、86は整備書を買っていませんし、エアバッグがあちこちにあるので適当にばらすと失敗しそうです。そこで今回はおとなしく業者さんに依頼することにしました。ネットでさんざん悩んで探して、最終的に選んだのは神奈川県のサウンドライジングさん。

www.soundrising.co.jp

こちらで「フロア」「ルーフ」「リアタイヤハウス・ラゲッジ」のセットでデッドニングをお願いしてきました。また、こちらはカーオーディオのショップですので、これとは別にドアスピーカーの交換+ドアのデッドニングもお願いしてきました。(ブログの更新は実際の作業量に全く追いつかないそうで、私の86は載せてもらっていません)

 

一週間で施工していただいて引き取り日がちょうど雨だったのですが、ルーフも施工していただいたおかげでトタン屋根だった雨音は一切しなくなりました(笑)

また、ロードノイズも期待通り低減。ただこの時に気づいたのは、標準タイヤのプライマシーHPがうるさすぎるということ。デッドニングが真価を発揮したのはタイヤをスタッドレス(X-ICE3+)に替えた時で、まるで高級車に乗ったかのような気分になりました。やはり元がうるさすぎるといくら遮音・吸音しても全てはカットできないようなので、タイヤ交換もセットで実施した方がいいですね。

それと交換したスピーカー(FOCALのISS170)は自分にとっては絶品です。もともと86後期のスピーカーはそれほど悪いものではないんですけど(前期は軽量化命でスピーカーも軽くした結果、音はとても悪かったそうで)、とてもクリアな音になって感動。

カーオーディオや静音にこだわるなら86を選んだ時点で……とたまに言う人がいますがそれは的外れで、86のスタイリングや運動性能に惚れて86を買っているのですから、86以外の選択肢はないわけです。その86を少しでも快適な車にしたい、というのがコンセプトですね。そしてこのデッドニングはその意味でとても貢献してくれました。

 

サブウーファー取り付け

歴代の車に乗ってきて常に不満だったのが、カースピーカーはロードノイズがうるさくなると低音がかき消されること。今回交換したFOCALのスピーカーは優れものなのでだいぶ軽減されてはいましたが、それでもやはり腹に響く低音は望めないので、サブウーファーを搭載することにしました。

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ナビがパイオニアなので何となく……ということで選んだのがカロッツェリアのTS-WX130DA。入門機ですが低音の補強のみが目的なのでこれで充分。

86のシート下はスペースがなくて入らなかったので運転席の後ろに置くことにしました。購入も取り付けもスーパーオートバックスで。

期待通り、高速走行中も低音がはっきり聞こえるようになって大満足です。

 

カッティングステッカー

ここまでに書いてきたこととは趣が異なりますが……

別の記事に書いている通り私は声優の立花日菜さんを激推ししていまして、日がな一日中彼女のことを考えているといっても過言ではありません。

86にも何か彼女の要素を入れたくて、ナンバーの614は彼女の誕生日だったりするのですが、これだけではまだ足りない、更に何か……と考えに考えた結果、彼女のサインを入れたいな、と思いました。

そこでまず彼女のサイン色紙を手に入れまして、それをベースにデザインを作ってQUACK WORKSさんに発注。納品されたカッティングシートをボンネットに貼り付けました。

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うん、いい感じだ! これでようやくファンを名乗れる気がしますね。

www.quackworks.jp

ブログでも紹介していただいている通り、通りすがりの方が二度見してくれるので注目度は上がりました。

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なお、せっかく見てもらうのなら彼女の名前だけでも広めたいということで、今はこのように名前入りになっています。

 

ホイール交換

86の純正ホイールはシルバーなのですが、私はシルバーのホイールあんまり好きじゃないんです。アズライトブルーのボディカラーとも合わない気がする……

ということで、ホイールならこれ!と以前から欲しかったホイールに替えてきました。

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それがこちら、WedsSportのSA-25R。

このブルーライトクロームIIという特別色は他の色より高くて、レビンの時は買えなかったんですよね。ようやく手に入れられて感無量です。

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メタリックブルーの差し色が綺麗で、これは本当にお気に入りのアイテムです。あちらこちらでボディカラーとマッチしてますね!と褒めてもらっていて嬉しい。

 

タイヤ交換

上でも書きましたが、86の純正タイヤであるミシュラン・プライマシーHPは、トータルバランスに優れたタイヤで純正としては適切だと思う一方、気になるのがロードノイズの大きさです。

最初は(もともと86は静かな車ではないので)こんなもんかと思っていましたが、スタッドレスに替えたらロードノイズが激減したので、プライマシーHPがうるさいのだと判明。まだ7000kmしか走っていないのでもったいないと思いつつ、我慢できなくなってきたので交換してしまうことにしました。

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選んだのはこちら、ダンロップのビューロ VE304。静音タイヤといえば他にもアドバンdBやレグノもありますが、以前レビンで同じくダンロップのルマンLM703を使っていて印象が良かったので、今回もダンロップにしています。

さて、肝心のその静粛性についてですが、同じ曲を同じような道路を走行中に聴き比べたところ、プライマシーHPで音量16でちょうどよかった曲が、交換直後で音量15、数百km走った今は13まで下げても同じように聴こえるようになりました。やったね!

これでまた一歩、自分の目指すラグジュアリークーペに近づきました。

 

補強パーツ追加

車を長い間酷使していると、やがてフレームには歪みが出てきます。

日常ユースでは問題にならない程度ですが、私はこの86を最後のガソリン車として長く乗りたいと思っていて、ヘタレ防止のためにシャーシを補強することにしました。

補強パーツはTRDで統一しまして、

www.trdparts.jp

この中から、フロントストラットタワーバー、メンバーブレース、そしてドアスタビライザーを選択。

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取り付け後、一般路を走ってみたくらいでは私には違いはよく分からなかったのですが(なんとなく硬くなったかな?程度)、ワインディングを少し飛ばしてみたら私の鈍い感性でも違いがはっきりと分かりました。なるほど、たしかにボディが歪まなくなっていますね。

これまでコーナーを抜けたりギャップを越えたときはサスと同時にボティも変形してトータルで衝撃を吸収している感じだったのが、ボディは歪まずにサスだけがその役割を担うようになりました。脚が効くようになるってこのことかー、と実感。

なのでステアリングに対する反応はとてもクイックになりました。半面、衝撃吸収がサスのみになったので乗り心地はだいぶ硬くなり、コイルスプリングを変えておいて良かったな、とも。これ、ノーマルのサスだったら段差乗り越えるときに痛いくらいになるかもしれません。

ともかく、挙動がスポーティーになったのは嬉しいですね。ボディの寿命も延びそうで満足です。

 

シート交換

車を買ったらシートはフルバケにする、それは自分の中では既定路線です。

サーキットに行くわけでもないのにバケットシートなんていらないでしょ、というのが一般的な認識だと思いますが、違うんですよ! 一度でもバケットシートに座ってみればそうは思わなくなるんじゃないかと思っています。

運転していれば必ずコーナーがあるわけで、ホールド性の低いシートだとコーナリング中に身体が傾くのを無意識に抑えているんですよね。これは別に峠などに限った話ではなく、日常の運転でも、スピードが遅くても発生している事象です。

普段のチョイ乗りではそれが問題になることはないですが、ロングドライブだとこの疲労が無視できないレベルになってきます。それを防ぐのがバケットシート。肩のホールドがしっかりしているシートだと身体がぶれないので、上半身に力をかける必要がなくなります。長い時間乗っているとこの差は本当に大きいんですよね。

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ということで今回選んだのはRECARO PRO RACER RMS 2700Gというシート。

2018年に発売されて以降、大人気で非常に納期の長い状況が続いています。私も購入した時は半年待ちと言われましたが、たまたま三ヶ月で納品されたのはラッキーでした。

このシート、見た目の通り完全にサーキット向けの製品になっています。座面も背面もクッションはついていますが弾性はほぼないので座り心地は最悪、サイドサポートが高いため乗降性も最悪で、チョイ乗りには全く向かないシートです。もちろん試座してから購入したのですが、実際に86に装着してみるとこれで長時間座っていて耐えられるのか不安になるレベルでした。

ですので長距離を乗るまでレビューは控えていたんですけど、先日180km/4時間のドライブをしてみたら(運転中は)とても快適でした。とにかく身体がぶれないのは本当に楽で、とても疲れにくくなりました。座面の硬さも意外と気にならず、どこかが痛いというようなことも皆無。

この86は登山に使われるので登山口までのワインディングを走ることが多くなると思いますが、身体を支えなくていい=両手がハンドル操作に集中できるのはとてもありがたく、コーナーでのハンドリングがスムーズになって楽しいです。少し高い買い物でしたけど、買ってよかった!

 

TOM'S ハイパーコンプレッサーキット装着

そしてついにスーパーチャージャーを取り付けました!

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お値段がお値段(約100万円)なのでずっと逡巡していましたが、日々スーチャーのことが頭から離れないのでこれはもうつけてしまおうと。ディーラーからGRガレージに搬送されての取り付けで、部品不足もあって納期はだいぶかかりましたが、こうして無事取り付けは完了。

ちなみに86といえばHKSのスーチャーが定番。そこをあえてTOM'Sにしたのは、メンテがディーラーで済むので気楽なこと、信頼性、そして中低速のトルク増強という特性が自分のスタイルに合っていると思ったからです。

そして実際に乗ってみたらこれが楽しい!4000回転でのトルク(=パワー)がノーマルのおよそ倍ということもあって、もはや別のエンジンになったかのようです。もともと86は思った以上に曲がる車で、そこにパワーが加わってもはやワインディングでは無敵な気分。「スーチャーやターボをつけたのがこの車本来の姿」と言われるのも納得でした。

心配していた燃費も13.9km/Lから12.3km/Lと12%程度の低下ですみましたし、支払った費用以上の満足感を得られています。この86は10年は乗り続けてやろうと思っているので、長期での信頼性がどうか、何かあったら追記しておきます。

 

その他

納車から約270万円ほどかかりましたが、これで納車前に考えていたチューニングは完了できて大満足です。

あとはオールペンですね、青系のキャンディにしたくて、もう依頼するショップも検討済みです。今の塗装がヘタレてきてからなので5~6年後かなあと思っていますが、今からその日が楽しみです。