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登山とマラソン、ときどきゲーム

福島・あづま総合運動公園 Trial Marathon

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2021年5月23日。

今年初のロードレースの舞台になったのはここ、福島市・あづま総合運動公園。

ハーフマラソンへの参加は実に15ヶ月ぶり。とてもまともには走れませんが、参加することに意義があるのです。

 

 

今年は何が起きているのか分かりませんが、鬱を患ってから三年目にして超・絶不調です。元気なのは午前中だけで、昼から夜にかけて頭痛、めまい、吐き気がひどくなって……という日々が続いてていて、GWも寝ていただけ。(医者に相談したら薬が増えました。違う、そうじゃない……)

そんな状態で練習なんてもってのほかですから、ぶっつけ本番で大会に臨むことになりました。本来はこの大会の前に「奥武蔵グリーンライン 42.195km」があり、この奥武蔵は前半ずっと上り坂なのでどうせ歩きになるし、その意味だと完歩はできるから気楽で、そこでひと叩きしてこの大会に……ともくろんでいたのですが、奥武蔵は9月に延期に。

ということで全然練習してない状態でハーフに挑みます。もう考えるまでもなくダメですね。唯一の救いは、この大会は制限時間2時間と3時間の二部制で、私は3時間の部なのでさすがにゴールはできるだろうということです。ビリになるかもしれませんけどね!

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会場のあづま総合運動公園に着いたのは9:50。ここの大駐車場は1,000台駐車可とのことで余裕がありました。

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制限時間2時間の部のランナーが走っているのを遠目に見ながら、準備を整えます。

 

体調から言ってタイムが自己ワースト2位になることは確実なので、この利恵Tシャツみたいなネタ装備をするのははばかられるのですが、とはいえこの状態が短期間で回復するとも思えず、今着なかったら一生デビューできないかも……ということで覚悟を決めていきます。

※ちなみにハーフの自己ワースト記録は、フェーンに襲われて灼熱地獄と化した第8回嬬恋キャベツマラソンの02:58:49です。はてブロのランナーさんたちは速いからそうでもないかもしれませんが、私のように後方から走っていくと道端に”倒れている”ランナーを見るのは珍しくないものです。しかしこの大会では、自分の目の前でランナーが倒れるのを三度も見ました。あれでよく死人が出なかったものです。こんな制限時間ギリギリのタイムでも1873人中1768位という結果が過酷さを物語っていると言えるでしょう。あの大会以来、夏場のマラソン大会はトラウマになってしまいました……

 

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さて、時間も近づいてきましたので会場へ。

受付でこの二週間の検温シートを提出し、体温チェックでOKをもらってスタジアムの中に入ります。2時間の部で早くもゴールしていたFFさんに挨拶してからスタートラインに向かいました。

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3時間の部の参加者は100人弱くらいでしたでしょうか。

数少ないマラソン大会なのでもっと人が殺到するのかと思っていましたが、こんなご時世なので気楽に参加できない人も多いのかもしれないですね。

11:00、レース開始。

 

2.5km×8周

3時間の部なのにスタートはなぜかみんなテンションが高く、キロ6分を切るペースで流れ出します。私はキロ6なんてとても無理なので、まずはキロ6分30秒で様子見。これはいつもならフルのペースですけど、今はマラソン初挑戦くらいの気持ちで挑まねばなりません。

さて、今日のコースはこちら。

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こんなご時世ということもあってか、公園の中をぐるぐる回るコースになっています。

一周は2.5kmでそれを8周、かつ最後は1.1kmだけ追加で走って計21km。この一周2.5kmという距離も、8周という周回数も、どちらも絶妙に長く(多く)感じますね。1kmを21周か、10.5kmを2周にしてくれた方が楽なのになぁ、なんて思いながら走っていました。

 

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レース開始と時を同じくして雨はやんでくれて、それほど湿度も気温も高くなくて走る環境としては上々。

でもやっぱり久々すぎて身体がついてきません。何というか「走る」という行為に対して拒否反応が出ている感じ。まあ今日は3時間あるからタイムアップにはならないし、ゴールだけできればいいや……と思って早々にLSDレベルのペースまで落としましたけど、それでもきつかったです。そんなわけで周を重ねるごとにペースはどんどん落ちていきました。

 

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あと予想外だったのが、ランナー以外の人が多かったこと。

感染対策として応援禁止だったので人は少ないでしょ、と思ったのも利恵Tを着た理由の一つだったのですが、確かに応援をする人はいなくても、純粋に公園に訪れる人が多いんですよね。

コース沿いはこの時期になると花が咲き始めるので、花目当てで公園を散策する方々が多くて、利恵Tはめっちゃ目立ちました。こうしたフルグラTを着てたり、もしくはもっと本格的にコスプレしたりしていたとしても、速ければ(私としては)恰好がつくと思うんですけど、遅いとただの痛い人になってしまうのですよね…… なので一般の方の目線が痛かったです。

 

地獄の上り坂

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そして何より誤算だったのが高低差……

スタジアムを出てから南西の折り返しまでがずっと上り坂になっています。後になって公式HPを見ると「適度にアップダウンのある園内コース」とちゃんと書いてあったのですが、公園内の周回コースなのでアップダウンはないと安易に考えてしまっていました。

高低差は約35mなので8周だと実に280m。これもあって、手元の計測だとトータルでの総上昇量はなんと504mでした。普通のハーフの大会だと200m台、厳しいコースでも300m台ですから、504mというのはかなり破格で、今の自分がどうにかできるレベルではありません。

なので6周目あたりからはもうフラフラでした。利恵Tはスタッフのおばちゃんには受けが良くて、「背中のお嬢さんが応援してるよ!」などといじってもらったりしてましたが、もはや精神力では足が前に出ません(笑)

9周目だけスタジアムを出てからすぐに折り返しがあるので、そこでスタッフのおじさんが案内をしていて、後半では「まだ(折り返さずに)行くの?」「あと3周です~」というやり取りをしていたのですが、8周目の頃はもうほとんどの人がゴールしていたこともあって「折り返しだよ!」「いやまだ8周目なんで!」「まだ走るんかい!(笑)」なんて。


結局8周目の途中からはところどころ歩きが入ってしまいましたが、何とか這うようにゴール。タイムは2時間43分2秒で、予想通り自己ワースト2位でした。

 

大会を振り返って

いやー、疲れました!

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ハーフでこんなにも疲れたのはいつ以来だろう?と思うくらい、ゴール後は疲労困憊。この状態から立ち上がって歩けるまでしばらくかかりましたし、駐車場まで戻ったらもう立つ気力もなくなって30分ほど風に打たれていました。

一昨年までは大会が多かったので結果的に走る機会も多くて、練習しなくてもそこそこには走れていたんですけど、大会がなくなるとかくも衰えるものかと…… まあ今は脚力が、というよりも体力がない影響の方が大きいので、鬱が良くなるまではしばらくこんな感じのレースが続きそうです。

ただ、久しぶりにこうして体力を使い切ると、これはこれで気持ちがいいですね。なんでマラソンを走るのかとよく訊かれますが、私は練習の成果を出したいとかゴールした時の達成感を求めているわけではなくて、こうして、疲れた!頑張った!みたいな気分になるのが好きなのかもしれません。

 

なお、今年はこの後に「第6回 彩の国マラソン 初夏」というハーフがあったのですが、その彩の国は

という結果でした。ロードの大会はとにかく中止になっていてハーフはこの2つしかエントリーできていないので、これが今年最後と考えるとちょっと情けないですが、そうは言っても無理はできない体調なので、夏~秋にかけてはトレランを楽しみます。トレランは途中で歩きが入る分、ロードより気楽なんですよね(笑) 体力的には長丁場のレースが多いですけど、できる範囲で頑張ります!