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登山とマラソン、ときどきゲーム

夏を制する者は…… その2

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今年の梅雨は長いですね。そろそろ開けてほしいところ。

 

では、7月の活動をまとめていきます。今回は話が散らかっていて長いので、適当に読み飛ばしてください。

 

2020/07/04 第3回 TATTAサタデーラン

TATTAサタデーランは何となく毎週エントリーしていますが、6/27の第2回は推しの立花日菜さんの誕生日絵がいまだに描き終わっていなかったので走りに行くどころではありませんでした。

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そんな誕生日絵も6/30に描き終わり(誕生日6/14だぞ!)、一時的にミッションから解放。この後も7月、8月、9月と描かねばならない絵はあるのですが、今はランに戻らなくては。

ということで、7/4はいつもの峠に走りに行ってきました。

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この回のTATTAサタデーランは10km/ハーフ/走り込みの三部門があり、私は走り込みにエントリー。目標距離を30kmと申請していましたので、30kmピッタリ走ってきました。

……というより、30kmピッタリしか走れませんでした。土曜日はなんだかんだ用事が多いうえに、平日の疲れを引きずっているので時間も体力もないんですよね。TATTAサタデーランは最初は土日だったんですけど、今は文字通り土曜日のみのイベントになってしまっているので、長距離は厳しいなぁ、と思い始めました。

 

2020/07/11 第4回 TATTAサタデーラン

なんて思っていながら、なぜか翌週も30kmにエントリー。

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そして結果はこのザマ(笑)
ペースがいつもより早いのは途中で雷が鳴り始めて逃げ帰ってきたからです。

とはいえ、それがなくても30kmは走れなかったと思うんですよね。週末しか練習しない以上、最低でもハーフ以上は走っておきたいところなので、この週は不完全燃焼でした。

 

ただこの週は個人的にはいいこともあって、コロナ禍で延び延びになっていたマイカーがようやく納車されたりもしました。

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登山やマラソン大会に出ていると行動開始が早朝だったりするので、どうしても車中泊したくなるシチュエーションがあり、そのためにこれまではステーションワゴンであるカローラフィールダーに乗っていました。

ただそのカローラフィールダー、便利なのは確かで助かりはしていたんですけど、運転していて楽しい車というわけではなかったんですよね、普通の車なので。

なのでいじる気も起きずにドノーマルで乗り続けていましたが、7年経って3回目の車検を通したときに、次はやっぱりスポ車に乗りたいなぁ……と思いまして。

ですので、今回は利便性は割り切って趣味に走ってみました。この86でもトランクスルーすれば何とか車中泊できないこともないみたいですしね。

 

そして何より!今回主張したいのはナンバーですよ。

上で書いたように、推しの立花日菜さんの誕生日は6月14日。ということで希望ナンバーは当然614にしましたが、ここまではその気があれば誰でもできることです。

しかし、その左側に記載されるひらがなは申請順なので、何になるかは分かりません。そして選ばれた文字は「ひ」。そう、たちばななさんの、ーちゃんの"ひ"です!

凄くないですかこの引き!! 26文字の中から的確に推しの名前を引き当てるこの運!

ディーラーに受け取りに行って初めてナンバーを見たときは吹き出してしまいました。四六時中ひーちゃんのことだけを考えていると、そんな思いは天に通じるわけです。

ああもうひーちゃん愛してる。

 

2020/07/18 第5回 TATTAサタデーラン

第5回の土曜日はこれまた用事があり、そこで30kmはやめてハーフにエントリー。

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道中でトラブルがあってタイムが遅くなりましたが、とりあえず目標は達成できたので一安心。この次の第6回が木曜日始まりになるので、無理はしないことにしました。

このTATTAサタデーランも毎週やっているとマンネリ化してくるわけですが、次の第6回はちょっと趣向が違うのです。第6回はちょっと自分に挑戦してみたいので、今回は体力温存で。

 

2020/07/23 第6回 TATTAサタデーラン + ランナーズ24時間リレーマラソン

そして今月最大のランイベントとなったのがこの第6回。

この週はもともとe-moshicomで「ランナーズ24時間リレーマラソン×真夏のTATTA RUN -Mt.FUJI & MAISHIMA-」という大会にエントリーしていました。この大会は7/23のお昼から翌7/24のお昼までの24時間での走行距離を競う大会です。

その後TATTAサタデーランの企画が発表されて、何も考えずに毎週エントリーしていたら、第6回は24時間マラソンと被ってしまうことに。こちらは、今回は特別に「ワールドマスターズゲームズ2021関西」とのコラボで、種目が6種類、期間も4日間。私は走り込みの部(目標50km)にエントリーしました。

つまり、どちらもスタート・ゴール位置自由、コース自由、競うのは距離のみ、ということなので、掛け持ちできてしまいます。オフラインの大会ならあり得ないことですが、オンラインなら可能に。なんかずるいかな?と思ったりもしましたが、別に誰も損しなさそうだしいいよね?ということで、両方に参加することにしました。

 

どこに行こう?

それでは、走る距離と場所を決めましょう。

まず距離については、これはもう100kmにしたいな、という思いがずっとありました。11月の南伊豆ウルトラに向けて、一度でいいから自発的に100km走っておきたい。それがどんな結果であっても、本番への糧になると思うからです。

次に場所については、まず家の近くで100kmぐるぐる走るのは嫌だな、というのがありました。せっかくの100kmですし思い出に残るコースにしたい…… そう思うと、やはり少し遠出して、未知のコースにしてみたいところ。もちろんワンウェイでね。

そこで数週間悩んで…… 結局、スタートは立花日菜さんの出身地である仙台に。そしてゴールは、そこから北に行ってしまうと栃木に帰ってくるのが大変なので、南下して郡山までいくことにしました。仙台~郡山間の距離は約125km。ちょっとオーバーしていますが、24時間あるんだし走れなくなっても歩けばいいでしょ、なんて、この時点では甘いことを考えていたのです。

 

昼下がりの仙台、暑さの中から

では当日の様子にいきますね。

自宅を出て新幹線で那須塩原→郡山へ。郡山で着替えをコインロッカーに預けて、仙台にはお昼に到着。

仙台と言えば牛タンでしょ!ってことで仙台駅3Fの牛タン通りでお昼を食べてから出発です。ちなみにお店の待ち時間は10分待ちほどでしたが、調理人さんが「牛タン通りにこんなに人がいるのを初めて見た」と仰っていたので、コロナ禍の中でオープンした牛タン通りはやはり苦戦していたようですね。うまく感染防止を維持しつつ、盛り上がっていってくれればいいのですが。

 

ランスタイルに着替えて、走りだしたのは12:40。いよいよ24時間の旅の始まりです。

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今回、郡山までは基本的に国道4号線を走ります。若干遠回りになるところもありますが、途中で地図を見なくて済みますからね。なので、駅を出たらまず4号線を目指して。

駅前はもちろん、繁華街や住宅密集地は人通りも多いので、マスクが外せません。暑い……

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およそ5kmで4号線へ。後はこの道をひたすら南下していくだけなんですが、ここで誤算が……

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そう、それは天気が予想外にいいこと。

今日の仙台の天気予報は曇りときどき雨だったので、こんなに日差しが強いとは思っていませんでした。風こそ涼しいものの、とにかく日射で炙られそうです。

今年はいい加減に暑さに弱い体質を変えようと、夏場になってもランは続けてきましたが、そうはいっても今までは気温はそんなに高くなかったんですよね。

一方、この日は急に夏が来たような感じ。いきなり消耗するのは厳しいので、汗だくになったら日陰で休む、を繰り返しながら進んでいきました。

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東京まで342km。

うちの近くの4号線にも同じ標識があるので、あー、これはずっと続いてるのかー、とちょっと感動。

でもこの標識は罠なので、見ない方がいいでしょう。なぜなら走っても走っても全然数字が減らないから。あれっ、まだこんだけしか進んでないのか…… とテンションが下がります(笑)

 

無対策だった夕立

そんな空もだんだん雲が多くなり、17:20、24km地点にて夕立に。

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もっとも、雨が降ることは想定内。そしてこの時間はまだ暑かったので、シャワーランだ~♪と楽しい気分だったのです。最初のうちはね。

しかし降り出した雨は何時間たっても止まず、シューズまでぐしょ濡れのまま走っていたら、35km過ぎ辺りで左足裏に水ぶくれができてしまいました。

 

これは本当に無為無策というか、大失態でした……

これまでも雨のマラソン大会では靴擦れに見舞われることは何度かありましたが、そうは言ってもフルなら42km耐えれば終わることもあって、あまり真剣には考えてきませんでした。ですが今回はウルトラで、ゴールまでまだ80km以上残っています。この状態であと80km走るの……?と思うと、さすがにヤバいと感じずにはいられません。

とはいえワセリンなどの装備はありませんし、できることはせいぜいケアリーヴを貼ることくらい。仕方ないので、水ぶくれがこれ以上悪化しないようにかばいながら、ペースを落としてゆっくりいくことにしました。

 

これが本当に4号線か!?

そうしているうちに夜のとばりが降りました。

夜が明ける頃には福島駅辺りまでたどり着けるはず、そう思いながら人通りの途絶えた道を黙々と進んでいきます。

今回の4号線ラン、同じコースを辿る人はいないと思うので無意味かもしれませんが、ランニングコースとして見たときにどうか?という点をいくつかコメントしておきます。

1. 意外と、周囲に何もない区間が多い

今回のコースを検討するにあたり、4号線を選んだ最大の理由は「周囲が栄えていそうだから」でした。自主的マラソンなのでエイドはコンビニに頼るほかなく、そうするとやはり主要道が無難だろうと思ったわけですが…… 

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しかしそんな4号線沿いもずっと栄えているというわけではなく、人家すらない区間が結構な割合でありました。コンビニを検索すると次のセブンまで18kmもあったりして倒れそうになるくらい。深夜は道も見えないのでヘッドライトは必携です。

 

2. 道沿いにトイレがない

道中に公衆トイレはほとんどないです。見つけたのは、50kmすぎの「もしもしピット 白石市斉川」とその少し先の道路反対側、そして63kmあたりの「道の駅 国見 あつかしの郷」の三か所くらい。なのでコンビニに頼ることになりますが、コンビニも上記のような状態なので、ご利用は計画的に。

 

3. 一部区間に歩道がない

「もしもしピット 白石市斉川」の少し先から、3kmちょっとですが歩道がない区間があります。路側帯も狭い中、ダンプがかっ飛ばしてくるので結構な恐怖でした(笑) 安全ではないし車側にも迷惑なので、ここは別の道に迂回した方がいいかも。 

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そんな道中で見た道路標識。

福島まで26km、は現実的な数字です。でも、これまでの自己最長走行距離が南房総ウルトラの75kmなのに、この状態で郡山まで72kmというのはかなり絶望的な数字です。この辺りから、郡山は無理かな…… と思い始めました。

 

葛藤の福島駅

朝6時に福島駅に到着。仙台からはおおよそ80kmを踏破しました。

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80kmに17時間もかかっていて、この時点で想定より4時間の遅れ。

「福島 26km」の標識を見てからここまでがやたらに遠く、左足痛が悪化して歩くのすら辛くなってきたので、道中では福島駅でゴールしてしまおうかという想いが頭をよぎっていました。ゴールは自分が好き勝手に決めるものなので郡山まで行かなければならないわけではないですし、ここからだと新幹線ですぐに家に帰れますから……

 

でも、80kmっていうのがすごく達成感のない数字なんですよね。確かに自己最長距離は更新したものの、たったのプラス5km。進歩のペースも牛歩すぎます。

せっかくの挑戦なんですし、歩いているのが幸いして体力はまだゼロって印象でもないので、郡山までは行けないまでもせめて100kmは達成したい……!

ということで、二本松駅まであと22km頑張ることにしました。

 

灼熱の22km

しかしそれが地獄の始まり。

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南福島駅付近から、4号線は上り坂になります。

そしてこの上り坂が全然終わらないのだ。上り始めの標高は80m、そこから190mまで一気に上がって、アップダウンを繰り返しながら最終的に230mまで。

今日のこの晴れ渡った空と相まって、この残り22km区間は最高に辛かったです。日差しは昨日とは比べ物にならないほど強くて日焼け止めは役に立たず、両腕は日焼けが痛いくらい。そんな日差しを浴びて汗がとめどなく流れるのに、道路はバイパス的な雰囲気になっていて沿道に商店がなく、自販機もなく、涼むことも飲み物を補給することもできません。

景色は綺麗なので春とか秋に走る分には気持ちよさそうですが、夏はやめておくことを強くお勧めします……

 

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そんな道中なので、まれに存在するコンビニはまさにオアシスのような存在。

この旅路、序盤こそパンとか喜久福を食べる余裕がありましたが、初日の夕方以降は身体が固形物を受け付けなくなってしまい、以後はゴールまでずっと飲み物とアイスだけで過ごしてきました。アイスなんて20本くらい食べたんじゃないですかね。これで走り(歩き)通せるんだから、とりあえずカロリーさえ足りていれば何とかなる、と分かったのは収穫でした。

 

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半分進んで見たこの標識。郡山までは36km。あー、身体が健全だったら36kmは不可能な数字じゃないのになぁ、なんて思ったり。

ですが今はとにかく熱中症になる前に二本松駅にたどり着くことが全てです。"南アルプスの天然水"で被り水をしたり、できるだけ日影を選んだりしながら進んで、そして……

やりました! 100km走破!!😂

 

仙台駅を出てからの23時間中、休憩時間6時間、行動時間17時間で、平均ペースはキロ10分超え。ですので到底マラソンとは言えず、真剣にランに取り組んでいる方々からはウォーキングじゃねえか!と言われてしまいそうですが、それでも初めて100km連続で行動できたというのはやはりとてつもなく嬉しいものです。

今年の春までは自主的な練習では20kmがせいぜいだったのに、5月の週末ひとりTATTAマラソンで50km達成、そして今日の100km達成と、これまでの自分では到底考えられないことが実現できているのは、やはりTATTAの企画に後押しされている部分が大きいと言えるでしょう。そういう意味で、きっかけをあたえてくれた企画には本当に感謝、ですね。

 

上で書いた通り、TATTAサタデーランはこの記事を書いている今日(日曜日)までの開催ですが、左足裏は走り終えた時よりもむしろ今の方が痛いですし、左足首はねん挫したらしく腫れあがってしまっているのでこれから整形外科に行きます。なので挑戦は終わり。でも、こうした後遺症がある今ですら、挑戦してみて良かったなという感想しか出てきません。おかげさまで、いい連休を過ごすことができました。

 

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余談ですが、これで7月の月間走行距離は172.65km、週末ランナーの私としては毎週フルマラソンをやっているのと同じ結果になりました(笑)

こんな内容でも練習になるのか、結果がでるのかは、秋のレースでのお楽しみ。

 

正常化はまだ遠く……  でも

さて、こうしてオンライン大会が盛況であるということは、すなわちオフライン大会が開催できないことの裏返しでもあります。ロードの大会については正常化がまったく見通せず、来年のレースまで早くも中止が決まっていく有様。

そんな中で、唯一気を吐いているのがトレイルランニングです。秋に向けて、不確定ながらもいくつかの大会が開催に向けて動いていて、私がエントリーした中で一番近いのはこの大会。

www.nature-scene.net

状況が状況なので過剰な期待はせずに待ちますが、もし本当に開催されたら嬉しいですね。その時は、これまでの分も合わせて、めいっぱい楽しんで来ようと思います。