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登山とマラソン、ときどきゲーム

高原山 (ミツモチ山)

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2018年1月2日。

今年の初登山は、栃木県・矢板市にある高原山。その1ピークであるミツモチ山に登りました。久々の雪山登山。難易度は散歩レベルですが、まずは一歩から。

 

ブログ移行を機に、ちょっとした登山や旅行の記録も書いていこうと思います。

 

2018年の初登山は、本当は元旦の那須岳の予定でした。ですが天気は良かったものの天気図は良くなく、那須岳は暴風っぽかったのであっさり中止。

翌日も風は収まらなかったので那須岳はあきらめて、近場の高原山で足慣らしから始めることにしました。一昨年はスキー三昧、昨年は「君の名は。」行脚で雪山には行きませんでしたから、久々の雪山登山は無理をせず、簡単なところからにしましょう。

 

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8時過ぎ、矢板市県民の森のキャンプ場駐車場に到着。

今まで、高原山の記事と言えば「山の駅たかはら」かもしくは「大間々駐車場」のどちらかから登り始めるのが普通でした。メジャーなのもそちらです。

ただ今回は将来の初日の出登山も考慮して、早く展望スポットにたどり着けるミツモチ山側からのルートで登ります。目的地もミツモチ山まで。その先、釈迦ヶ岳はもちろん八海山神社も時間的には厳しいでしょう。

マイナーなので登山者は多くなく、この日の登山者は自分だけのようでした。8:24、登山開始。

 

初日の出は盛況?

駐車場の東側、道路脇から登りだします。駐車場から道路に出たところにある階段から登っても、道標に従って一旦キャンプ場の方に上がってから登山道に入っても、最終的には合流しますのでどちらでもOK。

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ミツモチ山はマイナーだし、シーズンならともかくこんな真冬に登る人はいないだろう……と思いきや、意外としっかりとしたトレースがついています。

新しめの足跡なので、恐らくこれは昨日の初日の出登山のものでしょうね。マニアな方々がそれなりにいるのかと思うとちょっと楽しかったり。

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個人的には生命の力を感じられない冬山登山は好きじゃないのですが、ただこうして凛と締まった空気の中を登っていくのは他の季節とは違う独特の趣があり、全く面白くないのかといえばそうでもなかったりします。

楽じゃありませんけどね。この程度の積雪でも足の置き場所には多少神経を使いますから、夏よりは時間がかかります。

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第一展望台着、8:53。おおよそ30分でまずはここまで来ました。

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ちなみにこの第一展望台までは車で来られます。昨日のものと思われる轍もたくさん。

なのでわざわざ歩いて登ってくる必要はないんですが、ただこの第一展望台までの道は狭くて離合困難ですし、しかも今はアイスバーンなので、FFスタッドレスで来るのは勇気がいります。そんなわけで冬場はキャンプ場から登ることにしているのでした。

 

なお、展望台周辺に足跡が多数ありますが、この展望台は

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このように西側の眺めがメインなので、初日の出を見るのには適さないのではないかと。

 

ミツモチ山斜面からの眺めは最高

私も当然ここが目的地ではないので、車止めのゲートを越えて先に進みます。登山道は樹林の中ですが、苦労しそうなのでしばらくは林道を辿りましょう。

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その林道もトレースはばっちりついています。この先の第二展望台は老朽化で立ち入り禁止になったので、展望が良いところに出るまではそれなりに歩かないといけないのですが、恐らく皆さんそれを知っていて登っているんでしょう。

もし初日の出が目的ならばここはヘッデンで歩くわけで、新年早々そんな根性がある人がこんなにいるのか……というのはちょっと驚き。

f:id:k-taro77:20180108131414j:plainしばらくは緩い林道の登りが続き、やがてミツモチ山への本格的な斜面に入ります。

 

ここからは林道がつづら折れになり、登山道はところどころでその林道をショートカットするように設けられています。例えば上の写真だと、林道は右上に向かって行ってから曲がって左上に向かいますが、登山道は最初から左上にショートカットします。

林道を辿っていっても大した距離じゃありませんから、夏場に走りに来るときなどは林道をそのまま辿っていますけど、今日は素直にショートカットしましょうか。

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この辺りになると、予想外に積雪がありました。

風に飛ばされないところはご覧のように足首が埋まるくらい。しばらく我慢していましたが、靴の中に雪が入って冷たくなってきたので、ここからゲーターを装着。高原山にこんなに雪があるのを見たのは初めてかも。

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ただ、その苦労を乗り越えてこそ、この山の醍醐味が味わえるというものです。

ショートカットを繰り返して高度を上げていくと、視界が開けてきました。そう、このミツモチ山は山頂の眺めこそ良くないものの、道中での東面の眺めは一見の価値があるものなのです。

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最初のうちはこのくらい。

登れば登るほど展望が良くなりますから、もっと上まで行ってみましょう。

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もうちょい。

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うん、いい感じですね。

 

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一番見晴らしのよさそうなところからiPhoneでパノラマ撮影してみました。

北は那須岳から南は東京方面までばっちり見えていて、ここなら初日の出を見るのにちょうどよさそうです。踏み跡を見ても、実際にここで新年の朝を迎えた人が多かった様子でした。

 

あまり知られていませんけど、ミツモチ山は本当にこの斜面が登っていて楽しいんですよね~! 簡単に登れるうえに展望は抜群で、特に春~初夏にかけてはもう毎週のように通いたくなるくらい、お気に入りのスポットです。

 

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さて、ここまで来ればミツモチ山の山頂はすぐそこですが、ミツモチの山頂は見晴らしがよくなく、特に何があるわけでもないので、今日の登山はここでおしまい。

景色を眺めながら昼食にして、食べ終えたら下山します。

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下山は苦労することもなく、12:43に無事に駐車場に戻りました。むしろこの後が怖かったですね、相変わらず道路はガチガチのアイスバーンでしたから滑るわ滑るわ…… 対向車来ないでくれよ!と祈りながらのドライブになったのでした。

 


ということで、実に2年ぶりになった今回の雪山登山。

雪山と言ってもただ雪がかぶっているだけで夏山と大差ないレベルでしたが、それでも夏山に比べれば時間も体力も必要で、道中の小休止も含めて第一展望台からミツモチ山頂近くまで1時間40分ほどかかりました。キャンプ場駐車場からの登りも含めれば2時間10分。もし来年初日の出を見に来るなら、4時半には駐車場を出る必要がありそうです。

ゆっくり登っていたためか疲労はなく、そこまで衰えてはいないようで一安心でした。あと何山か軽めの山に登ってみて、問題なければその後はちょっと難易度の高い雪山にも挑んでみたいと思います