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登山とマラソン、ときどきゲーム

第68回 勝田全国マラソン

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2020年1月26日。

3ヶ月ぶりのフルマラソン、その舞台になったのはこちら、茨城県ひたちなか市。

フルは苦手ですが、春に控えているウルトラに向けての大事な前哨戦、サボるわけにはいきません。これも修行だと思って大会に臨みました。

 

まずは車を停めてから

この大会、大規模大会ということもあってか専用駐車場は用意されていません。ですので車での来場者にとっては、まずは駐車場を確保することが必要です。そう、戦いはすでに始まっているのだ……!

 

そんなわけで早めの現地入り。

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勝田駅東口のタイムズ着、7:14。この時間で7割の入りでした。

駐車料金は駅に近いほど高くて、ここだと24h880円。ここから南(会場寄り)にも駐車場はいくつもあり、上限500円だったり400円だったりしますので、駅にこだわりがなければ会場に近い方に停めた方がいいと思います。7時の時点ではまだまだ空きはありました。

逆に到着が遅くなってしまった場合ですが、タイムズの隣にある市営の駐車場は9時でも空きがありましたので、駐車場難民になる心配はなさそう。市営駐車場は1h100円なので、利用時間によってはタイムズより安く済むかもしれません。

 

久々のスタートロス

車の中で仮眠したり、駅のトイレに行ったり、DQウォークで歩き回ったりしているうちに時刻は10時に。ハーフのスタートは10時半ですので、そろそろ会場に向かいましょうか。駐車場から会場までは8分くらい。

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スタート列への移動の途中で先頭のAブロックを横目に。ものものしい雰囲気です。

この勝田全国マラソンは、同日開催の館山若潮マラソンと並び、関東ではかなりの大規模大会。今日もフルマラソンの参加者は1万人を超えます。そのためスタートブロックも申請タイム順にAからHまでの8ブロックあり、私はGブロックでのスタートでした。

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そんなGブロック。Aブロックからは2回角を曲がったところが集合場所で、スタートゲートは当然見えません(笑) ああ、この感覚は久しぶりだ。

10:30にレースがスタートしてもしばらくは一歩も進まず。

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歩いたり止まったりしながらスタート地点にたどり着いたときには、号砲から8分30秒が経過していました。

今日の目標はサブ5。これまでのベストが昨年秋の大町アルプスの5時間12分ですから、スタートロスと合わせると20分以上短縮しなければなりませんが、この期間で出場してきた大会はきっと糧になっているはず。天候も薄曇り、気温9℃、風もほぼなしというベストコンディションでしたから、今日こそは!という意気込みで走りだしました。

 

走力上がったかも?

1km弱で最初の直線を抜けると、4kmほど昭和通りを東に向かいます。

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ここは4車線全て解放されていて、どこを走ろうとも自由。最初にこの道をもってくるあたり、さすがに積み重ねてきた歴史がありますね。道幅がとても広いので渋滞も解消されて、各々の走力通りに順位が定まっていきます。ここでようやく自分のペースで走れるようになりました。

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7km地点で245号に出たら、今度は道なりに7kmほど北上。

ご覧の通り、コースはとてもフラットです。

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もちろん42.195kmがずっと平坦であるはずはなく、部分部分に上り下りはありましたが、全体としてはこれまで出場してきたフルの中で最も走りやすいコースだと感じました。

ここまでのラップタイムは、最初のスタートロスを除けばキロ6分15秒~6分20秒ほど。フルはいつも6分30秒で走っていて今日もそのつもりでしたが、少し早めですね。ここのところずっと10kmやハーフに出ていたのでうまく6分30秒に合わせられないだけなのかもしれませんけど、体調的には問題なさそうなので、走力が上がったんだと思うことにして、このペースを維持していきました。

 

充実した私設エイド

15kmを過ぎたら、今度は西へ。

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この大会、公式の給水所(8ヶ所)には基本的に水とポカリしかありませんが、その代わりに私設エイドはとても充実しています。沿道には数多くの私設エイドがあり、鈍足ランナーの自分としてはとても助かりました。

個人的にはこうして私設エイド=ボランティアさんの純然たる好意に頼りっきりになってしまう運営というのはあまり好きではないのですが(かすみがうらもこんな感じですよね)、エイドに頼らないと走り切れない自分の方がおかしい気もしますので、これ以上は言わないでおきます。

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23kmのリタイアポイントを過ぎて。もちろん今日はリタイアする気はみじんもありません。この辺りまでは順調でしたしね。

 

そしてガス欠

しかし、ちょっと異変を感じてきたのはこの25kmの陸橋に差し掛かったころ。

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今日は中間点の時点では好調でしたので、このあたりでもペースは6分30秒内を維持できてはいたのですが、この坂で、なんか疲れてきたかも?と感じだしました。

その感覚は距離を重ねるごとに強くなり、そして30kmでは明らかに体力がゼロに近くなったのを実感。それでも今日はサブ5という目標がありましたから、キロ7分まで落としてだましだまし走っていましたけど、34kmで左太ももと右のふくらはぎが攣って走行不能に……_(:3 」∠ )_

 

まあ、体力が不安だな、というのは予想していたことではあったんですよ。(以下、見苦しい言い訳が続きます。飛ばしてください)

私はかれこれ2年ほど前から鬱による不眠症になっていまして、睡眠薬なしでは眠ることはできません。この不眠症、睡眠薬がうまく効けばある意味では便利な側面もあるのですが、それはすべて睡眠薬が効くかどうかにかかっています。

ここで先日、主治医が転勤になってしまったため、紹介状を書いてもらって別の病院に転院したのですが、そこの先生に改めて診てもらうと、今までの睡眠薬は副作用が強くて依存性もある、長期服用には向かない薬とのことで(それを1年以上服用していたのですが……)、別の薬に切り替えてもらうことにしました。

そうしたらまあその新しい睡眠薬が効かないんですよ。眠れはするのですが1~2時間で起きてしまい、以後は寝てるんだか起きてるんだかの狭間をいったりきたりしながら朝を迎えることになります。なのでこの二週間ほどは睡眠時間はずっと2~3時間で、会社に行くと「体調悪いんですか?」といろんな人に聞かれる状態でした。不眠症のため眠気は全くないのですが、状態としては寝不足なので頭は回らないし、体力が回復しないので歩いているだけでも息切れするし……

なので前日の土曜日は捨てて全力で寝ようとしたものの、やはり眠りは浅くて疲れは取れませんでした。この日は大会テンションでどうにか乗り切れないかな、と思っていたのですが、メンタルで克服できるほどフルは甘くなかったようです。

 

ということで、攣った脚が再発しないかという恐怖もあり、以後はもうろうとしながら歩いていきました。それでも36kmあたりまではまだサブ5のチャンスはあったのですが、スタートからの経過時間が4時間を過ぎて交通規制が解除され、歩道を走ることになると、信号に引っかかりまくりでもはやどうにもならず……

 

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結局、今日もサブ5達成はできずにゴール。

34kmではなく、せめて36kmまで走れれば達成できたのに……と思うと、なぜもっと頑張れなかったのかと悔しい思いでいっぱいです。

ただ、結果は結果。それにこれでも自己ベストは5分ほど短縮できていますから、これまで大会に出続けてきたことは決して無駄ではなかったと思います。次こそは体調を完璧に整えて、言い訳のできない状態で大会に臨もう、と思いを新たにしたのでした。

 

大会を振り返って

関係者の皆様、これだけの大規模大会だと運営には苦労も多々あるかと思いますが、スムーズに運営していただいてありがとうございました。また、沿道に詰め掛けてくださったたくさんの応援の皆様、力をいただいてありがとうございました。

今回初参加となったこの勝田ですが、さすがに第68回を数える大会だけあって運営はスムーズで何の不満もなし。応援も多く、コースもフラットで相当走りやすいと感じました。サブ5クラスのランナーにとっては交通規制解除はちょっと痛いですが、信号をよく見てペース調整すれば、ロスは数分で済むでしょう。1月のフルでタイム更新を狙うならここでOK!という印象でした。ひたちなか周辺には温泉が複数あるので、レース後にのんびり温まれるのも嬉しいですね。来年も機会があればぜひまた参加してみたいと思います。

さて、1月のレースはこれで終了。次のフルは3月の佐倉朝日になります。 南房総ウルトラの2週後なので体調を整えるのには苦労しそうですが、なんとか調整して今度こそサブ5を狙いますよ!